Linux Memo

【ls コマンドを使ったファイルの一括操作】1-6-2020

png ファイルはサイズが大きいので、画像品質をあまり損なうことなくサイズを減らしてくれる pngquant を使いました。作業用のフォルダーでターミナルを開き、次のコマンドを実行しました。
```
$ pngquant *
```
すると元のファイル名に -fs8 がついたものが出来ました。サイズを調べてみると元ファイルの半分にまで減っていました。

ファイルを小さくしたものに元のファイル名をつけて使いたいので、次のコマンドで一括変更しました。

$ ls -1 *-fs8.png | xargs -n 1 bash -c 'mv "$0" "${0%-fs8.png}.png"'

上記のコマンドの意味は次の通りです。

ls -1 *-fs8.png  "*-fs8.png" というファイル名のリストを一行づつ出力する
| bash  その結果を bash に引き渡す
-c 'mv  bash が実行するコマンドは mv（ファイルの移動）である
"$0"  　ls から引き渡された入力ファイル名
"${0%-fs8.png}.png"  mv に指定する出力ファイル名
  0% のあとに指定した文字列を入力ファイル名から取り除いたもの

【webp 画像の変換】1-13-2020

webp は google が開発した png に代わるアルファ・チャンネルを扱うことができるフォーマットです。gimp で編集できますし、ImageMagick の convert でも png と相互変換ができます。
webp は、そのままでは Thunar ではサムネールを表示できなかったので、/usr/share/thumnailer に webp.thumnailer というファイルを作りました。内容は次の通りです。
```
[Thumbnailer Entry]
Version=1.0
Encoding=UTF-8
Type=X-Thumbnailer
Name=webp Thumbnailer
MimeType=image/webp;
Exec=/usr/bin/convert -thumbnail %s %i %o
```
ログインをやりなおしたら、webp 画像のサムネールも表示でき、便利になりました。
ところで、webp を gimp で jpeg にエクスポートしたとき、Thunar ではサムネールが横長のものが縦長に、縦長のものが横長に表示されてしまいました。元ファイルが何であっても、jpeg ファイルへのエクスポートでこの症状が発生しました。convert で変換したり、pinta で出力したものはそうはなりませんでした。flatpak で gimp 2.10.14 をインストールして、それで試してみましたが、同じ結果でした。それでもういちど gimp の「ファイル」→「名前を付けてエクスポート」で名前を指定したあと、「詳細設定」を開き「サムネールの保存」のチェックを外してエクスポートしたら、サムネールが正しい方向で作られるようになりました。

【NVMe M.2 PCIe SSD】1-20-2020

4月に Ubuntu 20.04 LTS がリリースされるのを機に、メインのコンピュータをアップグレードしようかと思いました。1TB の NVMe M.2 PCIe SSD は 250ドルで高価ですが、SATAIII の数倍の速度があるので、どうせなら、それにしようかと検討してみましたが、次のような問題点も見つかりました。
- 私のコンピュータには NVMe M.2 PCIe SSD のソケットがない。
- NVMe M.2 PCIe SSD を取り付けて PCIe に差し込むアダプターが市販されているが、私のコンピュータの PCIe スロットはバージョンが 1.0 と 2.0 なので十分な速度が引き出せない可能性がある
- アダプターを経由した NVMe M.2 PCIe SSD からはブートできない可能性がある
- そもそもマザーボードの BIOS ファームウェアは更新が 2014年4月で止まっており、NVMe M.2 PCIe SSD が認識されない可能性がある
それならいっそマザーボードを替えたほうが確実だと思い、今搭載されている CPU やメモリがそのまま使え、NVMe M.2 PCIe SSD からブートアップできるマザーボードを探してみましたが、私の CPU が古いので、条件に合うものは手に入りません。マザーボードを替えるなら、CPU もメモリーも替え、NVMe M.2 SSD を買って、最新最速のものにするのがベストでしょうが、予算がありませんので、結局は HDD を 100ドルほどで手に入る 2.5インチの SATAIII 1TB SSD に替える、一番手軽るなアップグレードになりそうです。
それにしても、適当なスペックのデスクトップ PC は姿を消しました。通常の用途にはもう大きな躯体は必要でなくなりましたので、うんと小形の PC をうまく使いこなしてみようかと思っています。最近 ASUS から発売された PN60 は NVMe SDD や USB Type C などをサポートしていて、興味があります。

【Ubuntu のバージョン】1-27-2020

現在使用中の Ubuntu バージョンは次のコマンドで見ることができます。
```
$ ubuntu-version
```
次のような情報が表示されます。
```
NAME="Ubuntu"
VERSION="19.10 (Eoan Ermine)"
（以下略）
```

サポート期間を見るには

$ ubuntu-support-status

とします。次のような情報が表示されます。

'pc-101' のサポート状況の概要:
 
1909 個のパッケージ (66.9%) は、July 2020 (Canonical - 9m) までサポートされます
27 個のパッケージ (0.9%) は、October 2024 (Canonical - 5y) までサポートされます
 
100 個のパッケージ (3.5%) は、ダウンロードできません
819 個のパッケージ (28.7%) は、サポートされていません
 
詳細を見るには、--show-unsupported または --show-supported または --show-all を付けて実行してください

【Smart Wi-Fi LED】2-3-2020

Wifi 機能を組みこんだ LED 電球をためしてみました。発光色まで変えることができるものもあるのですが、高価なので、一番安い製品を特価で買いました。Philips 社の Smart Wi-Fi LED というものです。これには Wiz 社の Wi-Fi デバイスが組み込まれていて、スマートフォンのアプリで点灯、消灯、明るさの調節などができます。私の購入目的は、門灯を日没とともに自動的につけ、夜明けとともに消すためです。今まで明るさを探知するセンサーを組み込んだ LED 電球を使っていましたが、それがこわれてしまったので、これに替えました。スマートフォン・アプリでのスケジュール設定はうまくいきました。
この製品を買うまえに「スマート・スウィッチ」を検討したのですが、壁に埋め込まれたスイッチを取り替えるのが面倒だったことと、通常のスマート・スウィッチでは、明るさの調整ができないので、見送りました。この製品は電球を取り替えるだけでよいので、とても便利です。ただ、精密な部品が使われていますので、私のように室外で使う場合、パッケージには -20℃ 〜 +45℃ と書いてありますが、どれだけ耐久性があるかわかりません。

【ワイヤレス・マウスの電池】2-10-2020

2019年3月4日の記事に Logitech Wireless Mouse M220 のことを書きました。その電池がとうとう尽きてしまいました。カタログには電池が18ヶ月もつとありましたが、かなり良く使っており、使わない時も、底にあるスウィッチを ON にしたままでしたので、実際は12ヶ月でした。スウィッチをこまめに OFF にしていれば18ヶ月もったかもしれません。掛け時計並みの低消費電力で、なかなか良い製品です。

【Flat Remix ICON theme】2-17-2020

Xubuntu のデスクトップに Pop アイコンが気に入って長く使ってきましたが、Terminal のアイコンなど足らないものがあったので、Flat Rimix アイコンを使うことにしました。xfce-look.org から 01-Flat-Remix-Blue_20200117.tar.xz をダウンロードしました。それを解凍して、~/.icons に置きました。
「設定」→「外観」→「アイコン」で Flat Remix を選ぼうとしましたら、次のコマンドを実行するようにとのツールチップがでましたので、そのようにしました。
```
$ gtk-update-icon-cache /home/penguin/.icons/Flat-Remix-Blue/
```
このアイコンはパステルカラーで、おとなしいデザインなので、気に入っています。

【w3schools.com】2-24-2020

私のウェブページに perl で書いたクッキーを使うスクリプトがあるのですが、それが動かなくなったので、クッキーに代わる Web Storage について調べてみました。そうしたら w3schools.com の HTML APIｓセクションにその説明がありました。説明だけでは使い方がよくわからなかったので、実例集をダウンロードしました。
このサイトには HTML、CSS、JAVASCRIPT、SQL、PYTHON、PHP など、ウェブページ作成に必要な情報がぎっしりと詰まっていました。これからは、必要なとき、まず、ここを参照するようにしようと思いました。

【CGI モジュールを使ったクッキーの読み取り】3-2-2020

クッキーのかわりに Web Storage を使おうとしたのですが、perl の cgi スクリプトとの組み合わせが良く分からなかったので、とりあえずは、今動いていないクッキープログラムの修復から始めました。間違いを防ぐため、クッキーの書き込みも読み取りも、できるだけシンプルな方法を使うことにしました。
id をクッキーに保存するため、クッキー名を "id"、その値を $id としました。長期にわたって保存するよう、保存期限を GMT 時間で指定し、$expires に代入しました。クッキーの書き込みは print 文で次のようにしました。
```
$expires = "Fri, 31-Dec-2021 23:59:59 GMT";
print << "EOM";
Set-Cookie: id=$id; expires=$expires;
EOM
```
これを取り出すのには、CGI モジュールを使って
```
use CGI;
my $q = new CGI;
$id = $q->cookie('id');
```
とするだけにしました。クッキーの数が多くなければ、クッキーごとに同様のことを繰り返せば良いでしょう。2014年8月14日の記事には CGI モジュールを使わない方法を書きましたが、CGI モジュールを使って単純にしたほうが、間違いがなくて良いと思います。

【Zoho Mail Desktop】3-9-2020

Zoho Mail が WebMail の他、Linux 用の Desktop アプリを提供していることを知りました。ただし、AppImage としてです。ダウンロードしたのは、zoho-mail-desktop-x64-v1.1.0.AppImage でした。これを実行しようとしたら、次のようなメッセージがでました。
```
Cannot mount AppImage, please check your FUSE setup.
You might still be able to extract the contents of the AppImage
if you run it with the --appimage-extract option.
See https://github.com/AppImage/AppImageKit/wiki/FUSE
for more information.
```
Github によると、fuse をインストールしていないときに、このメッセージが出るらしいですが、私のシステムには fuse が入っているのに、上記のメッセージが出ました。それで、次のコマンドでユーザ・グループを加えました。
```
$ sudo apt install fuse
$ sudo modprobe fuse
$ sudo groupadd fuse
$ user="$(whoami)";sudo usermod -a -G fuse $user
```
これで zoho-mail-desktop-x64-v1.1.0.AppImage を実行できたのですが、ランチャーを作るために、AppImage を次のようにして解凍しました。
```
$ ./zoho-mail-desktop-x64-v1.1.0.AppImage --appimage-extract
```
これによってできた squashfs-root フォルダーを zoho-mail-desktop に理ネームして、次のようにランチャーを設定しました。
```
名前: Zoho Mail
コメント: Version 1.1.0
コマンド: ./AppRun
ディレクトリの編集: /(AppImage directory)/zoho-mail-desktop
アイコン: /(AppImage directory)/zoho-mail-desktop/zoho-mail-desktop.png
```
WebMail よりもきびきびと動き、快適です。

【Krop で PDF ページのトリム】3-16-2020

印刷本をバラバラにしてスキャンし、それを PDF ファイルなどに変換するのを「自炊」というですが、私も、一冊の本を「自炊」してみました。そのとき使った krop を紹介します。
まず、スキャンするページを複合プリンターのスキャナーのオートフィーダーに載せ、出力タイプを PDF、出力先を SD カードにして、スキャンしました。150ページの本でしたが、30ページづつにしましたので、PDF ファイルは 5つになりました。SD カードを PC に移して、PDF ファイルをチェックすると、各ページがレターサイズになっていましたので、印刷本のページの大きさにトリムすることにしました。そのとき使ったのが Krop でした。apt でインストールしました。
Krop を起動すると、画面左上に、Open, Crop, Zoom In, Zoom Out, Fit In View, Previous Page, Next Page, Trim Margins のアイコンが並んでいました。まず左端の Open アイコンをクリックしてファイルを読み込み、次に右端の Trim Margins をクリックしました。右の大きなパネルに表示されたページに、ほぼ適当な大きさに指定されましたが、少しだけ大きさを調整しました。どれかひとつのページを指定するだけで、全ページを一括して同じにすることができました。ページを移動して、どのページも大丈夫なことを確認してから、Crop アイコンをクリックして切り取りを実行しました。
切り取りが終わると、もとのファイルと同じところに（ファイル名）-cropped.pdf というファイルと、切り取った各ページの情報が記入された doc_data.txt というファイルができました。私は各ページを一つづつのファイルにしたかったので、そのあと、
```
$pdftk the_filename.pdf burst
```
を実行しました。

【overGrive の導入】3-23-2020

Google Drive との同期に Google-drive-ocamlfuse を使っていましたが、使えなくなっていました。それで ODrive を試してみたのですが、Google がこれを「安全でないアプリ」と認識しているようで、使えませんでした。Google が API を変更したようです。そうした変更に対応しているものを調べたら overGrive が良さそうでしたので、導入しました。
導入には https://www.thefanclub.co.za/overgrive にある Debian/Ubuntu/Mint 用の .deb パッケージをダウンロードし、GDebi を使いました。導入後、アプリ・メニューから起動させ、Google アカウントに接続し、その時の認証コードをコピーし、overGrive の初期画面にペーストしました。するとローカルに Google Drive フォルダーが出来、同期が始まりました。同期速度は早くはありませんが、Google Drive を使うのにウェブを開く必要がないのが便利です。
このアプリは有料ですが、$4.99 と安かったので、PayPal で支払って、ライセンスを設定しました。ライセンスはライフタイム有効で、Google アカウントが同じなら、Fedora/openSUSE、Arch/Manjaro など、他のプラットフォームでも使えますし、AppImage もあります。もう少し使ってみて、気がついたことがあれば、またレポートします。

【ZOOM Linux 版】3-30-2020

コロナ・ウィルスの蔓延で人と会うことができなったので、インターネットを介してのソーシャルを利用することが多くなりました。そんなとき、クラウド・ミーティング・サービスの ZOOM にも Linux 版があることを知り、インストールしました。
ZOOM によるクラウド・ミーティングの招待状を受け取り、そこにある URL をクリックすると、ZOOM アプリが入っていない場合、自動的にインストールを促してくれます。私もそのようにしてインストールしたのですが、Ubuntu 用の DEB パッケージをダウンロードし、それを GDebi で開いて導入しました。
インストールが終わってから、あらためて、クラウド・ミーティングの招待リンクをクリックし、インストールしたアプリを選択すると、ZOOM によるミーティングができました。ゲストになるだけなら、登録は要りませんが、ホストになる場合は登録が必要です。また、無料の場合は、3名以上の通話だと40分までの時間制限があります。ミーティングは30分くらいが適当ですし、時間制限があったほうが、時間制限を口実にして、ダラダラしないので、ミーティングを短くでき、かえって良いかと思いました。

【SMS と LINE を PC で】4-6-2020

携帯電話（スマートフォン）で SMS（テキスト）や LINE を使うようになりましたが、画面上のキーボードでのタイプはやりにくいものです。それで PC で SMS や LINE を使えるようにしました。
まずは携帯電話に Messages を入れて、それを SMS のデフォルト・アプリにしました。次に、PC で Google Chrome を起動して Messages の拡張機能を入れました。ふたたび携帯電話にもどって、Messages のメニューから「PC 版を開く」を選び、Google Chrome の Messages の「QRコード」を携帯電話でスキャンしたら、携帯電話と PC とが接続され、Messages が PC で使えるようになりました。
LINE も同じように、PC の Google Chrome に LINE の拡張機能を入れ、携帯電話で QRコードをスキャンしてログインしました。これで、PC のキーボードが使え、入力が楽になりました。
その後、Google Chrome に依存しない Messages や LINE アプリを探してみたら、Messages が AppImages で提供されていました。github.com から Android-Messages-3.1.0.AppImage をダウンロードしました。問題なく使えました。とても快適です。いちどログインを済ませれば、起動のたびにログインする必要はありませんでした。
LINE は Windows 版をダウンロードして Wine 4.0.2 でインストールしてみました。他のウィンドウと重なったとき、アプリのウィンドウ枠が消えない、日本語入力のとき、入力候補がウィンドウの左下に表示されるなどの不具合がありますが、すべての機能が使えました。Google Chrome の拡張版より快適です。こちらのほうは Messages と違って、起動のたびにログインが必要となります。

【Zoom の新しいバージョン】4-13-2020

Zoom を使って「ソーシャル・ディスタンシング」をの中で、Zoom を活用していますが、同時に、Zoom のセキュリティに問題のあることも報道されています。Zoom セキュリティ問題の対策のひとつは、アップデートされたアプリを使うことです。Zoom を起動したら、アップデートの通知があったので、新しいバージョンをダウンロードしてインストールしました。以前のものは
```
3.5.37815.0324
```
でしたが、新しいものは
```
3.5.38329.0407
```
でした。最後の数字は「月日」を示すものと思われますので、3月24日から2週間後の4月7日には新しいバージョンが出たことになります。
するとまた、バージョン・アップがありました。ファイル名からバージョン番号がなくなりましたが、ダウンロード・ページによると 3.5.385850.0413 となっていました。頻繁なバージョン・アップは Zoom 社の改善の努力を示しているように思われます。私にとっては、Linux 版を出してくれていることが何よりもありがたいです。

【Audacity で多重録音】4-20-2020

Audacity には多重録音の機能があります。すでに録音されたファイルを表示しておいてから、メイン・メニューの「録音と再生」から「録音/再生オプション」に行き、「オーバー・ダブ」にチェックを入れ、シフトを押しながら録音ボタンを押すと、新しいトラックが作られます。そして、すでにあるトラックが再生されるのを聞きながら、新しいトラックに録音することができます。
ただし、このためには ALSA でなく、JACK が起動していなければなりません。Audacity を起動する前に、ターミナルに
```
$ qjackctl
```
と入力し、JACK を動かしました。
また、入力デバイスと出力デバイスを同じにする必要もありました。私は USB 接続のミキサーでマイクを使っていますので、出力も同じデバイスからにしました。

【Ubuntu Studio の導入】4-27-2020

Ubuntu 20.04 がリリースされました。ずっと Xubuntu を使ってきましたが、Ubuntu Studio を試してみることにしました。Ubuntu Studio には、オーディオやビデオのアプリが最初から入っています。最近、私はビデオ編集をやるようになったので、これがいいかと思ったのです。Ubuntu Studio はデスクトップ・マネージャーに Xfce を使っているので、Xubuntu からの移行にはいいかとも思いました。
ところが、何度もフリーズしたり、シャットダウン・ボタンでシステムを終了できなかったりと、結果はさんざんでした。マルチメディアに特化されているのに、VLC が動かなかったり、Audacity の入力切り替えボタンの位置がずれていたり、Libre Write はじめ、フォント選択ボックスでアイテムが二重になったりしました。
今後改善されていくのかもしれませんが、私には安定した Xubuntu が一番良いように思います。Xubuntu に入れ替える作業にとりかかろうと思っています。

【Xubuntu 20.04 Focal のインストール】5-4-2020

Xubuntu 20.04 Focal を、1TB の SSD にクリーンインストールしました。まず、PC のカバーを開けて、HDD のコネクターを外し、SSD を接続しました。次に、インストール用 USB ドライブを差し込んで PC の電源を入れ、BIOS 画面でブート先を USB ドライブにしました。インストール言語には「日本語」を選びました。入力システムには、使い慣れた fcitx と mozc が導入されました。
インストール後、次のコマンドでホームディレクトリのフォルダ名を英語に替えました。
```
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
```
apt install で基本的なフォントを入れました。MS corefonts installer が復活したのはうれしいことでした。
```
$ sudo apt install fonts-ipafont fonts-vlgothic ttf-mscorefonts-installer
```
また、私がよく使う以下のアプリも入れました。
```
$ sudo apt install apache2 audacious audacity filezilla gdebi img2pdf kazam lame mp3info pdfarranger pdftk sigil synaptic vlc wine64-development winff
```
gdebi は、/usr/share/applications/gdebi.desktop を ~/.local/share/applications/ に置いて、Exec と Terminal の部分を次のように変更して、ルート権限で使えるようにしました。
```
Exec=sudo -H gdebi-gtk %f
Terminal=true
```
AdbeRder9.5.5-1_i386linux_enu.deb は gdebi で、依存ファイルの不足なく、一発でインストールできました。
その他、今までの環境を再現し、シャットダウンしてから、Xubuntu 20.04 Focal の SSD とともに、今まで使っていた Xubuntu 19.10 の HDD を PC に接続し、これをバックアップ用としました。

【leafpad のコンパイル】5-11-2020

leafpad は Xubuntu 19.10 から apt ではインストールできなくなっており、Xubuntu 19.10 Focal では snap 版を使っていましたが、今回はソースからコンパイルしてみました。私の Documents フォルダーには EUC-JP で書いたテキストファイルがあり、mousepad では開けませんが、leafpad は文字コードを自動判別してくれるので、手放せないのです。

まず、コンパイルに必要なライブラリーを入れました。

$ sudo apt-get install build-essential checkinstall intltool libgtk2.0-dev

次に leafpad-0.8.18.1.tar.gz をダウンロードし、作業用フォルダーに展開しました。それからはお決まりのコマンドで、コンパイルしました。
```
$ sudo ./configure
$ sudo make
$ sudo checkinstall -D --install=yes --fstrans=no --pakdir "$HOME/leafpad-build" --pkgname leafpad --backup=no --deldoc=yes --deldesc=yes --delspec=yes --default --pkgversion "0.8.18.1"
$ sudo make distclean
$ sudo ldconfig
```
コマンドは /usr/local/bin/ に出来、問題なく作動しました。

【JACK なしでの多重録音】5-18-2020

4月20日の記事で、Audacity の多重録音機能を使うには「JACK が起動していなければならない」と書きましたが、Xubuntu を 20.04 にしてから Audacity を試したら、JACK なしでも、USB ミキサー U-Phoria UMC404HD を介して多重録音機能を使うことができました。
Audacity のデバイス設定を次のようにしました。
```
インターフェース・ホスト　ALSA
再生デバイス　UMC404HD 192k: USB Audio (hw3.0)
録音デバイス　UMC404HD 192k: USB Audio (hw3.0): Front Mic:0
```
この設定は、トップパネルからもできるのですが、私の Audacity ではトップパネルの入力位置がずれていて、選択しにくいので、「編集」→「環境設定」メニューを使っています。この「ずれ」は、Xubuntu 19.10 の時、PPA からインストールしたときには修復されたのですが、20.04 では、その PPA は使えませんでした。
この他に、デスクトップパネルの「音量調節」をクリックし、「オーディオ・ミキサー」→「設定」で UMC404HD 192k のところを「アナログサラウンド4.0 出力＋マルチチャンネル入力」にする必要もありました。入・出力を同じデバイスにすることがコツでした。

【Kazam での録音】5-25-2020

スクリーンレコーダー Kazam はシンプルなインターフェースで、19.10 では PC からの録音も問題なくできていたのですが、20.04 Focal になって、録音ができなくなりました。設定を見ても、スピーカーの項目が空欄のままで、オーディオの入力を感知していないようです。
試しに 19.10 で動いていた Kazam を 20.04 にインストールしてみましたが結果は同じで、どうやら、Kazam の問題というよりは、Kazam と 20.04 との相性の問題のようです。ネットにも同じ問題での質問がありましたが、代替アプリを使えという答えしかありませんでした。
また、録画は Parole では再生できましたが、vlc で再生すると真っ黒な画面しか再生できませんでした。私は Nvidia のグラフィックス・ドライバーを使っているので、そのためかと思い、Xorg に切り替えたら、vlc でも録画を正常に再生することができました。

【グラフィックス・ドライバーの修復】6-1-2020

Nvidia グラフィクス・ドライバーを Xorg に切り替えたあと、でスプレーが低解像度でしか表示されなくなりました。設定マネージャの「デスプレー」や「追加のドライバー」ではもとに戻すことができなかったので、コマンドラインで行いました。

まず、次のコマンドで、デバイスの一覧を得ました。

$ ubuntu-drivers devices

次のように表示されました。

== /sys/devices/pci0000:00/0000:00:01.0/0000:01:00.0 ==
modalias : pci:v000010DEd0000128Bsv00001462sd00008C93bc03sc00i00
vendor   : NVIDIA Corporation
model    : GK208B [GeForce GT 710]
driver   : nvidia-driver-390 - distro non-free
driver   : nvidia-driver-435 - distro non-free
driver   : nvidia-driver-440 - distro non-free recommended
driver   : xserver-xorg-video-nouveau - distro free builtin

"recommended" とある nvidia-driver-440 をインストールしました。

$ sudo apt install nvidia-driver-440

再度ログインしたら、もとに戻りました。

【SimpleScreenRecorder】6-8-2020

Kazam にかわるスクリーン・レコーダーとして SimpleScreenRecorder をインストールしました。起動すると、「SimpleScreenRecorder（SSR）は、Flipping が有効化されたプロプライエタリ NVIDIA ドライバの使用を検出しました。このドライバは録画中に画質が乱れることが知られているため、Flipping の無効化を推奨します。Flipping を無効化しますか？」とありましたので、「はい」と答えて次に進みました。
数多くの選択項目がありましたが、音声のバックエンドを ALSA にしただけで、他はデフォルトのままにしました。きれいに録画、録音ができました。開始するのに、数回のマウスクリックが必要ですが、その後はホット・キーで録画開始をしました。ホット・キーが使えるのは便利ですが、ホット・キーはひとつしか設定できず、録画開始も中断も同じホット・キーを使います。Kazam のように中断（^F）や終了（^Q）などを割り当てられていると良かった思いました。

【Focal の Python】6-15-2020

Xubuntu 20.04 Focal では Python は 'python3' のコマンドしか使えませんでした。'python2' も使いたかったので、
```
$ sudo apt insatall python2
```
で、python2 を入れました。

python2 と python3 の切り替えは、それぞれ 'python2' または 'python3' とタイプすればいいのですが、update-alternatives を使って、システムで python2 と python3 を切り替えれば、'python' のコマンドで python2 と python3 のどちらでも使えます。次のようにしました。

$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/python python /usr/bin/python3 1
$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/python python /usr/bin/python2 2

切り替えには次のコマンドを使いました。

$ sudo update-alternatives --config python

次のように表示されました。

alternative python (/usr/bin/python を提供) には 2 個の選択肢があります。

  選択肢    パス            優先度  状態
------------------------------------------------------------
* 0            /usr/bin/python2   2         自動モード
  1            /usr/bin/python2   2         手動モード
  2            /usr/bin/python3   1         手動モード

現在の選択 [*] を保持するには 、さもなければ選択肢の番号のキーを押してください:

これからは python3 を使うようにし、必要に応じて python2 を使うようにしようと思っています。

【WD 1TB Red SA500 SATA III 2.5" Internal NAS SSD】6-22-2020

Xubuntu 20.04 LTS をクリーンインストールするのに使った SSD はWD 1TB Red SA500 SATA III 2.5" Internal NAS SSD というもので、いつもの B&H から 160 ドルで買いました。最初、WD の NAS 用 HDD の購入を考えたのですが、SSD を選んだのは、HDD よりデータの損失が少ないという記事を読んだからでした。私は速度よりもデータの保存の信頼性に重点をおいていますので、そうなら、SSD にしようと考えました。この SSD は NAS 用ということで、ほぼ一日 PC をつけっぱなしにしている私にはちょうどよいと思いました。5年間の保証がついてきました。他のSSD よりも少し高かったのですが、「保証」を買うつもりでこれにしまいた。
耐久性については、5年してみないとわかりませんが、起動速度や大きなサイズの操作などは見違えるほどに早くなりました。速度のために買った SSD ではありませんが、この早さを体験したあとでは HDD には戻れないだろうと思いました。
また、取扱いも簡単で、HDD のように振動に気を使って取り付けたり、保存のとき湿気に注意することなども、HDD ほどでなくてもいいように思います。私は、念のため古い HDD をいくつも保存してありますが、その箱がとても重く、扱いが大変です。それに、HDD は、ときどき通電する必要があるとも聞きました。
今まで DVD-RAM、ZIP などの記憶媒体を試しました。あちらこちらの媒体にデータが散らばっています。そろそろ、それらをまとめて整理し、バックアップをとりたいと思っていますが、そのときは SSD を使いたいと思っています。

【Thunar のサブメニュー】6-29-2020

Thunar で、ファイルを開くとき、サブメニューでアプリを指定できますが、間違えて指定したものが、ずっとサブメニューに残ってしまっていて、気になりました。たとえば、LibreOffice のドキュメントを acroread で開こうとした場合、サブメニューに「Adobe Reader で開く」が残ってしまいます。これを取り除くのに、「他のアプリケーションで開く」を選び、そこから「Adobe Reader」を左クリックして「ランチャーを削除」でできるのかと思ったら、「ランチャーを削除」はグレーになっていて動きませんでした。
それで、~/.config/mimeapps.list を開き、
```
application/vnd.oasis.opendocument.text=AdobeReader.desktop;libreoffice-writer.desktop;
```
"AdobeReader.desktop;" とある部分を削除して保存しました。変更は即座に反映され、サブメニューから「Adobe Reader で開く」が消えました。


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Linux Memo 2020年1～6月分