Linux Memo

【temp ファイルへの簡単な書き込みと読み出し】7-11-2011

Perl で CGI プログラムを書いていて、現在使用中の背景画像を記憶させるのに、temp ファイルを使うことにしました。たった一行の情報を書き込んだり、読み込んだりするのに、
```
if (!(open TEMP,">temp")) {
    &print_error "Cannot open a temporary file.\n";
     }
print TEMP "$file_in_use";
```
などとするのも大げさなので、
```
`echo $file_in_use > temp`;
```
で済ませました。読み出しは
```
($file_in_use) = `cat temp`;
chomp $file_in_use;
```
としました。

【Xfce4 ウンドウマネージャの不調】7-18-2011

アップデート・マネージャで自動アップデートしたら、アプリケーションがウィンドウ枠なして表示されました。「設定」→「設定マネージャ」→「ウィンドウ・マネージャ」でチェックしたら、ウィンドウ・マネージャーが表示されず、動いていないことがわかりました。それで「設定」→「設定マネージャ」→「セッションと起動」→「自動開始アプリケーション」の「追加」ボタンをクリックして xfwm4 を追加して、ログインしなおしました。無事にウィンドウ・マネージャが動いており、「設定」→「設定マネージャ」→「セッションと起動」→「セッション」のトップに xfwm4 があったので、「セッションを保存する」をクリックしてから、「自動開始アプリケーション」から xfwm4 を削除しておきました。再びログインしなおしてすべて問題のないことを確認しました。
以前 Thunar が動かなったときやパネルが消えてしまったとき、同じように Thunar や xfce4-panel を追加したことがあります。Xfce4 不調時の対処法は分かったのですが、どのプログラムのアップデートによってそうなったのかは分かっていません。

【Ubuntu Unity 2D】7-25-2011

Unity は以前、Ubuntu Netbook Edition としてリリースされていたときに使ったことがありました。Ubuntu 11.04 では apt からインストールでき、ログイン時のデスクトップに unity を選べば起動します。netbook の小さな画面を効果的に使うよう設計されています。Unity は 3D グラフィックスを必要とし、私の netbook で大丈夫かどうか心配でしたので、unity-2d を選択しました。
インストールに問題はなく、きびきびと動いてくれますが、さまざまな設定の仕方がわからず、これから試しながら覚えていく必要があります。netbook でこれから unity を使い続けるかどうかわかりませんが、unity の使い方を覚えておくのも悪くはないと思っています。

【Unity ランチャの設定】8-1-2011

Unity では左側にランチャ・ボタンが並び、ランチャを追加したり、順序を入れ替えたりするのも難しくはありません。ランチャは Netbook の小さい画面では10個ぐらいしか並びませんが、マウスをスライドさせれば、隠れているものが現われてきますので、画面の大きさに関係なく、いくらでもランチャ・ボタンを追加することができます。これは Xubuntu のパネルにランチャを設定するよりも便利です。
ただし、rox-filer などのように、/usr/share/applications/ に xxxx.desktop という設定ファイルのないものはランチャを設定できませんでした。それで、/usr/local/share/ に applications/ というディレクトリーを作り、そこに次のように rox-filer.desktop を作成してみました。
```
[Desktop Entry]
Name=Rox File Manager
Comment=Browse the filesystem with the file manager
GenericName=File Manager
Exec=/usr/local/bin/rox-filer.sh %F
Icon=/home/penguinclub/icons/rox-filer.png
Terminal=false
StartupNotify=true
Type=Application
Categories=System;Utility;Core;GTK;FileTools;FileManager;
TargetEnvironment=Unity
```
念のためログインしなおして、「アプリケーションの検索」で「rox-filer」と入れると、rox-filer を選ぶことができました。
それから、わたしの環境では、最初に Unity 2D をインストールしたとき、必要なデスクトップ・テーマ light-themes というパッケージが入っていなかったので、導入のさいには、これがはいっているかどうか確認したほうがよいと思います。

【Kindle 3】8-8-2011

アマゾンのブックリーダー Kindle 3（3G版）を買いました。理由は
- 本をしまっておく場所がなくなった
- 他のブックリーダーにくらべ読むことができる専門書が多い
- 古典などキンドル版なら無料で手に入るものが多くある
- 他のフォーマットの電子ブックも変換すればキンドルで読める
- タブレット・コンピュータにくらべて軽く、小さく、読みやすい
- 本体価格が値下がりした
- 日本語表示に対応している
- 無料の 3G ワイヤレスでウェブページを参照できる
- 「英辞郎」が英和辞書として使える
などです。
アマゾンは .html や .epub ファイルを .mobi ファイルに変換するプログラム、kindlegen を用意しており、Linux 版もあります。ダウンロードした tar ファイルを解凍すると、説明ファイルやサンプルファイルなどとともに実行ファイル kindlegen を得ることができました。私はこれを /usr/local/bin/ にコピーして、どのディレクトリーからでも使えるようにしました。ターミナルで
```
$ kindlegen penguin.html
```
とするだけで、penguin.mobi ができあがりました。それを USB 経由でキンドルに送って読んでみました。ハイライトやブックマークなどもちゃんとできました。そのうち時間をかけ、サンプルファイルを参照してちゃんとしたファイルを作ってみたいと思います。

【opf ファイルの作り方】8-15-2011

kindlegen で html ファイルを mobi ファイルに変換しただけでは、電子図書としての情報を埋め込むことはできません。opf ファイルを作って、
```
$ kindlegen penguin.opf
```
とすれば、opf に定義された html ファイルや ncx ファイル、またカバー画像を読み込んでカバーや目次のついた本に仕上げてくれます。

まずは、画像を含まない複数の html ファイルから一冊の mobi ファイルを作ってみました。opf には metadata（書籍情報）、manifest（書籍内容）、spine（表示順序）、guide（手引き）の四要素が含まれます。kindlegen をダウンロードしたときについてきたサンプルファイルのコメントを読みながら次のように記述しました。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
 
<package xmlns="http://www.idpf.org/2007/opf" version="2.0" unique-identifier="BookId">
 
<package>
 
<!-- 書籍情報 -->
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xmlns:opf="http://www.idpf.org/2007/opf">
<dc:title>書名</dc:title>
<dc:language>言語コード</dc:language>
<meta name="cover" content="My_Cover" />
<dc:identifier id="BookId" opf:scheme="ISBN">書籍番号</dc:identifier>
<dc:creator>著者</dc:creator>
<dc:publisher>出版社</dc:publisher>
<dc:subject>分類</dc:subject>
<dc:date>出版日</dc:date>
<dc:description>内容の概略</dc:description>
</metadata>
 
<!-- 書籍内容 -->
<manifest>
<item id="item1" media-type="text/x-oeb1-document" href="Chapter1.html"></item>
<item id="item2" media-type="text/x-oeb1-document" href="Chapter2.html"></item>
<item id="item3" media-type="text/x-oeb1-document" href="Chapter3.html"></item>
<item id="item4" media-type="text/x-oeb1-document" href="Chapter4.html"></item>
<item id="item5" media-type="text/x-oeb1-document" href="Chapter5.html"></item>
<item id="item6" media-type="text/x-oeb1-document" href="Chapter6.html"></item>
<item id="item7" media-type="text/x-oeb1-document" href="Chapter7.html"></item>
<item id="item8" media-type="text/x-oeb1-document" href="toc.html"></item>
<!-- table of contents -->
<item id="My_Table_of_Contents" media-type="application/x-dtbncx+xml" href="Book.ncx"></item>
<!-- cover image -->
<item id="My_Cover" media-type="image/gif" href="Book_cover.gif"></item>
</manifest>
 
<!-- 表示順序 -->
<spine toc="My_Table_of_Contents">
<itemref idref="item8"/>  
<itemref idref="item1"/>
<itemref idref="item2"/>
<itemref idref="item3"/>
<itemref idref="item4"/>
<itemref idref="item5"/>
<itemref idref="item6"/>
<itemref idref="item7"/>
</spine>
 
<!-- 手引き -->
<guide>
<reference type="toc" title="Table of Contents" href="toc.html"></reference>
</guide>
 
</package>

できあがった mobi ファイルをまずは calibre で確認して、それから kindle に取り込んで表示させてみました。目次からのジャンプやページ送りもスムースに行きました。html と mobi ファイルとでは表示のされ方が違うので、スタイル・シートでその違いを吸収するようにしようかと思っています。

【青空文庫から mobi への変換】8-22-2011

青空文庫から永井隆の『この子を残して』の xhtml 形式ファイルをダウンロードし、kindlegen で mobi ファイルに変換してみました。すると、画像ファイルが入るべきところにカメラの絵が表示されるだけでした。それで、青空文庫にもどって html ファイルをブラウザで表示させたところ、画像もちゃんと見ることができました。ブラウザの「ファイルを名前を付けて保存」（ウェブ・完全）を使って、画像ファイルも保存し、改めて kindlegen 実行したら、画像を含んだ mobi ファイルができあがりました。本文の画像は表示されましたが、カバー画像は表示されませんでした。また目次は本文の冒頭にはありますが、Go to メニューの中に目次ボタンは表示されませんでした。これらを表示するにはやはり opf ファイルが必要なようです。
画像を含まない html ファイルでもブラウザで表示させてからファイル保存をすれば、画像として埋め込まれている文字を読むことができますし、スタイルシートも保存されるので、読みやすい mobi ファイルを作ることができるのではないかと思います。

【英辞郎 Kindle 版】8-29-2011

キンドルで使うことができる英辞郎を購入しました。二種類のファイルがあって、両方ダウンロードして使いくらべてみました。キンドルのルックアップ機能では辞書の一部が 2行で表示されます。eijiro130k.mobi では 1行目に語句あとに訳が続き、2行目に折り返されます。eijiro130k3a.mobi では、1行目に語句と発音記号が記され、2行目から訳が始まります。こちらのほうが読みやすいので、これを使うよう推奨されていましたが、私には標準版のほうが情報量が少し多いので、標準版を使っています。

【キンドルへのパーソナル文書のワイヤレス転送】9-5-2011

キンドルにはデバイスEメールがあります。そこへパーソナル文書を送れば、キンドルがそれを読みこんでくれるようになっています。この機能を使えば、USB 接続をしなくてもコンピュータからキンドルへ文書を転送できますので、この機能を試してみることにしました。
ただし、3G でパーソナル文書の受信した場合料金がかかるので、キンドルのワイヤレス接続を [Home]→[Menu]→[Settings]→[Wi-Fi Settings] で WiFi に変えました。その後の設定は次のとおりです。
- http://amazon.com に接続し、[Kindle]→[ManageManage Your Kindle] へと進み、パスワードを入れてアマゾンのアカウントに入った
- [Manage Your Devices]→[Kindle E-mail Address] で自分のキンドルのアドレス penguin@kindle.com を確認
- [Personal Document Settigs]→[Approved Personal Document E-mail List] に送信元のアドレス penguin@penguinclub.net が登録されていることを確認
そして、HTML ファイルを添付した文書を penguin@penguinclub.net から、penguin@free.kindle.com 宛にに設定して送信したところ、キンドルで受信することができました。
FireFox には KindleIt というプラグインがあって、キンドルに送信したいウェブページを表示しておいて、[Ctrl]+[Shift]+[K]　をクリックすると、そのページがキンドルに送信されます。ただし、これを使うには、前もって次の設定を済ませておく必要があります。
- http://amazon.com に接続し、[Kindle]→[ManageManage Your Kindle] へと進み、パスワードを入れてアマゾンのアカウントに入る
- [Personal Document Settigs]→[Approved Personal Document E-mail List] に kindle@fivefilters.org を追加する
KindleIt で宛先を penguin@free.kindle.com にすれば、キンドルで受信してくれ、Home ページに「新しい文書」として加えられました。日本語のページも試してみましたがうまく行きました。
キンドルで表示できる TXT, HTML, PDF, MOBI ファイル以外にもマイクロソフトのワード文書も変換して受信してくれるとのことでしたので、ワードファイルの送信を試みました。これもうまくいきました。日本語文書も大丈夫でしたが、縦書きのものも横書きにしか表示されませんでした。

【Kindle Cloud Reader】9-12-2011

Kindle For PC の Linux 版がないので、Windows 版を Wine で動かせないかとやってみましたが、だめでした。そんなとき、Cloud Reader の案内が届きました。ただし、Chrome ブラウザにしか対応していないので、Chrome を入れて試してみました。Kindle For PC よりは機能が制限されますが、動作が軽く、どんどん読んでいくのに適しているように思いました。

【Wine と MS Office】9-19-2011

Kindle For PC を試すため Wine を導入しました。Kindle For PC は導入できませんでしたが、 MS Office 2000、WZ5、Acrobat4 など、手持ちのアプリケーションを入れてみたら、一応は動いてくれました。MS Office で PDFへの出力を含めて印刷機能が働かないのは残念でした。WZ の場合は、印刷機能はあまり使いませんので、leafpad で力不足な場合のエディターとして活用できそうです。

【HP Wireless Mini Keyboard】9-26-2011

娘の HP のデスクトップコンピュータについてきたキーボードとマウスが壊れました。地元のショップで、キーボードとマウスが一体になった　HP Wireless Mini Keyboard が特価で売っていましたので、買ってきました。その名のとおりとても小さいもので、キーはアイランド・スタイルで、色は光沢のない墨色です。手に持ってみると見た目よりも重く感じました。本体は質量感があり、頑丈そうでした。このキーボードの右上と左上にある丸いボタンがマウスボタンに相当します。右側のボタンを指でグルグルとなぞると、マウス・ポインターとして働くようになっています。このキーボードに組み込まれたマウス機能は、通常のマウスのように片手で操作できないのが難点ですが、ウェブのリンクをポイントする程度でしたら、苦労なくできます。娘もすぐに慣れました。場所をとらないのがなによりです。

【AMV ファイルへの変換】10-3-2011

私の MP3 プレーヤー（Creative Stone）が行方不明になりましたので、Creative Stone にはスクリーンが無く不便でしたので、スクリーン付きのプレーヤーがいいかと思って、Visual Land 社の VL-567 というプレーヤーを買ってきました。Movie も見られるのですが、ファイル形式が AMV でなければならず、WinFF や Arista Transcoder でお手軽るに変換できないかと試みたのですが、AMV をサポートしていませんでした。
Windows のソフトで MP3 Player Utilities 4.15 というのがあったので、wine で動かしてみようとしました。インストールはできたのですが、残念ながら動いてくれませんでした。DirectX9 が必要なのかもしれません。それで Vbox を使うことにしました。AMV 変換するファイルをドラッグ・アンド・ドロップし変換ボタンを押すだけで、複数ファイルをまとめて変換してくれました。MP3 プレーヤーを接続しておけば、変換したファイルをプレーヤーにコピーしてくれます。プリビュー画面と、変換した AMV ファイルの再生機能もついていますので、変換する前にファイルを確認したり、変換結果を確認してからプレーヤーにコピーしたりできます。設定ボタンは、少しトリッキーで、ファイルを選択してからでないと、設定画面が現われませんでした。もっとも、デフォルトで 160x120 の画面が設定されており、それは私のプレーヤーの画面の大きさと同じでしたので、設定を変える必要はありませんでした。

【amv-ffmpeg-linux】10-10-2011

Windows を使わずに動画を AMV ファイルに変換するのに、amv-ffmpeg-linux-i386-20071030 という便利な実行ファイルを http://code.google.com/p/amv-codec-tools/ に見つけました。私はこのファイルをダウンロード、avi-ffmpeg と改名してから実行属性を与え、/usr/local/bin にそれを置きました。あとは変換したい画像ファイルがあるディレクトリーでターミナルを開き
```
$ amv-ffmpeg -i test.avi -f amv -s 160x120 -r 16 -ac 1 -ar 22050 -qmin 3 -qmax 3 test.amv
```
というコマンドで、変換しました。変換してできあがった test.amv は flv で確認しました。

しかし、毎回オプションをつけるのは面倒なので、次のスクリプトを書いてみました。

($input) = @ARGV;
chomp $input;
if ($input eq '') {
	print "Input filename.\n";
	exit;
	}
if (!(-f $input)) {
	print "Wrong filename.\n";
	exit;
	}
$input =~ /\.[^\.]+$/;
$output = $`;
$output = "$output.amv";
print "Do you convert $input to $output? (y/n) ";
$key = <STDIN>
chomp $key;
if ($key eq 'Y' or $key eq 'y') {
	`amv-ffmpeg -i $input -f amv -s 160x120 -r 16 -ac 1 -ar 22050 -qmin 3 -qmax 3 $output`;
	}
else {
	exit;
	}

【Xubuntu 11.10】10-17-2011

Xubuntu 11.10 が出ましたので、さっそくインストールしてみました。インストール時のトラブルはありませんでした。インストール時には「インストール時にアップデートする」と「制限されたソフトウェアをダウンロードする」にチェックを入れておきました。起動画面の背景はいままでと同じですが、起動、終了時もも背景が表示され、端末での作業を隠すようになりました。ログイン画面は以前よりもそっけないものになりましたが、「ゲスト」アカウントが自動的に追加されていました。これは /home/guest というディレクトリーも無く、おそらく臨時ファイルを使っているのだろうと思います。Ubuntu を他の人に触らせるために追加された機能のようです。ゲスト・アカウントで何ができるのかは、これから試してみたいと思います。
インストール後、apt-get のソースライン（/etc/apt/sources.list）のCanonical partner の部分（deb http://archive.canonical.com/ubuntu oneiric partner）をアンコメントしてから
```
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
```
を実行してから、今まで使っていたソフトウェアを一気にインストールしました。adobeleader-jpn が apt ラインからインストールできるようになったのは便利です。いままで使っていたソフトウェアのうち op だけはリポジトリから削除されていましたので、ソースからコンパイルしました。built-essential だけで追加のパッケージの必要なくコンパイルできました。
インストール後のトラブルは、leafpad で EUC-JP のオプションがないということでした。leafpad はシステムの locale を判断し、それにあわせて文字コードのオプションを変えるようなので、端末から
```
$ export LANG=ja_JP.UTF-8
$ leafpad
```
として起動したら、EUC-JP オプションが加わりました。そこで ~/.profile を見たら
```
export LANG="en_US.UTF-8"
```
となっていたので、
```
export LANG="ja_JP.UTF-8"
```
と変更したら、この問題は解決しました。~/.profile のこの部分は「設定」→「言語サポート」→「システム全体に適用」をクリックしたときに書き換えられるようです。

【Xubuntu 11.10 のゲストアカウント】10-24-2011

Xubuntu 11.10 のログイン画面はじつにあっさりしたもので、以前のように言語の変更などの項目はありません。また、ログイン画面の設定機能もメインメニューでは見つけられませんでした。
Xubuntu 11.10 から新しく加わったゲストアカウントは、Ubuntu では以前からあったゲストセッションのようなもので、パスワード無しで入れます。ただし、アカウントに入るたびに、新しいユーザとなるので、そこで施した一切の変更（デスクトップの外観やブラウザのブックマークなど）は保存できません。もちろん、ソフトウェアのインストールなども権限もありません。
この機能はいらないので、私は /etc/lightdm/lightdm.conf を次のように編集して、ログイン時にゲストアカウントが表示されないようにしました。
```
[SeatDefaults]
user-session=xubuntu
greeter-session=lightdm-gtk-greeter
allow-guest=false　←追加
```

【Kindle Previewer と Kindle For PC】10-31-2011

8月15日の記事に「出来上がった mobi ファイルを calibre で確認した」と書きましたが、Kindle Previewer なら、キンドルの実機に近いように表示してくれることがわかりました。Kindle Previewer の Windows 版は wine で動いてくれました。キンドル以外にも iPhone や iPad の画面も選べますし、文字の大きさも8段階に変えられます。画面の下にロケーションとパーセンテージを示すバーが出るのもおもしろいです。
以前 Kindle For PC を Wine で動かそうとしてうまくいかなかったのですが、Kindle Previewer が動いたので、もしかしたらと、最新の Windows 版 Kindle For PC（Version 1.8.1）をダウンロードしてためしてみました。そのままではうまく動きませんでしたが、http://appdb.winehq.org/objectManager.php?sClass=version&iId=24648 にある通り ~/.wine/drive_c/windows/winsxs/manifests/x86_microsoft.vc90.crt_1fc8b3b9a1e18e3b_9.0.30729.4148_none_deadbeef.manifest を削除したら、動いてくれました。
また、WZ Editor をインストールた後で Thunar を使ってテキストファイルを選らんだら、使用アプリに WZ が登録されていました。Xubuntu と Wine の統合がはかられていているのはすごいと思いました。

【Amazon MP3 Downloader】11-7-2011

Amazon.com で mp3 ファイルを買ったら、Amazon Cloud Player と 5GB まで無料の Cloud Drive も自動的にセットアップされていました。Amazon で購入した曲は Cloud Drive にも入っていてファイルをクリックしたら、Cloud Player で演奏をはじめてくれました。
mp3 ファイルを Cloud Player や Cloud Dreive からダウンロードしようとしたら、「ダウンローダーをインストールしてください」ということでしたので、Ubuntu 用の AmazonMP3DownloaderInstall.deb をダウンロードしました。インストールしようとしたところ「依存関係が満たされていません」とのメッセージが出ました。このバージョンは Ubuntu 9.04 用ということで、Ubuntu 11.04 には次のライブラリーが必要でした。
```
libboost-date-time1.34.1_1.34.1-4ubuntu3_i386.deb
libboost-filesystem1.34.1_1.34.1-4ubuntu3_i386.deb
libboost-iostreams1.34.1_1.34.1-4ubuntu3_i386.deb
libboost-regex1.34.1_1.34.1-4ubuntu3_i386.deb
libboost-signals1.34.1_1.34.1-4ubuntu3_i386.deb
libboost-thread1.34.1_1.34.1-4ubuntu3_i386.deb
libicu38_3.8-6ubuntu0.2_i386.deb
```
上記のライブラリーを入れてダウンローダーを動かすことができましたが、これを入れなくても、一曲づつなら、ダウンロードは可能です。しかし、ダウンローダーを使えば複数ファイルを同時にダウンロードできますし、指定されたディレクトリー Amazon MP3 に整理して保存されるので、とても楽です。

【Anywhere Spreadsheet】11-14-2011

Amazon Kindle Keyboard 用に Notepad と Anywhere Spreadsheet というアプリケーションがあって、高い評価を受けているのを知りましたので、さっそくダウンロードして使ってみました。Notepad はちょっとしたメモに、Anywhere Spreadsheet は車のマイレージログに使っています。Anywhere Spreadsheet にはマイレージログの見本もあるのですが、自分用に新しく作ってみました。思ったより手間がかからず、一ヶ月分のログを作ることができました。
Kindle から PC へのファイルを移すには、　
- Menu ボタンを押して　File →　Export CSV を選び　　
- Kindle を PC に接続して /media/Kindle/.active-content-data/16進32桁のID番号/work/ から .csv ファイルをコピー　
しました。csv ファイルはカンマで区切られていますが、テキスト部分に引用符がないので、テキスト部分でカンマを使用すると、それをデータの区切りになってしまい、表がくずれてしまいます。私は、これを失敗を通して学びました。
PC から Kindle へのファイルの移行には、　
- /media/Kindle/.active-content-data/16進32桁のID番号/work/ に csv ファイルをコピー　
- Anywhere Spreadsheet の IMPORT から csv ファイルを選び
ました。
こうしたアプリは頻繁な入力を要求されますので、Kindle Keyboard に向いているアプリかと思いました。

【ROX-Filer の手動インストール】11-21-2011

rox-filer でどれかのファイルを選択した状態で次のファイルを選択しても、フォーカスが新しいファイルに移りません。Xubuntu を 11.10 にアップグレードしてから 2010年3月1日の記事に書いたように
```
$ export GDK_NATIVE_WINDOWS=true
```
を実行しても解決できませんでした。
rox-filer の最新バージョンなら改善されているかと思い roscidus.com　をチェックしてみたら、10月9日に rox-filer-2.11 がリリースされていました。それで、http://sourceforge.net/projects/rox/files/rox/2.11/ から rox-filer-linux-i486-2.11.tar.bz をダウンロードしました。
解凍後、~/ROX-Filer/AppRun を実行したところ、フォーカスの問題は解決していました。Ubuntu のリポジトリに rox-filer の新しいバージョンが入ることを期待します。

【~/.local の役割り】11-28-2011

手動で入れた ROX-Filer が Xubuntu のメニューに反映されるためには /usr/share/applications あるいは　/usr/local/share/applications に rox-foler.desktop というデスクトップエントリーを置くと良いのですが、あまりシステムファイルをいじりたくなかったので、これを ~/.local/share/applications に置くことにしました。~/.local は /usr/local/ と同じような働きをしてくれるもので、sudo を使わなくても良いので便利です。
~/.local/share/applications を開いてみたら、wine でインストールしたプログラムのデスクトップエントリーが入っていした。Xubuntu のファイルマネージャー、Thunar のデスクトップエントリーを参照して rox-filer.desktop をそこに作りました。アイコンは ~/.local/share/icons に置けば、rox-filer.desktop ではパスなしでアイコンファイルを指定できますので、便利でした。いったんログアウトしてから試してみましたら、rox-filer がアイコンつきでメニューに登録されていました。

【Ubuntu 11.10 とネットブック】12-5-2011

いままで Xubuntu 11.04 に Unity デスクトップを導入してネットブックを使っていましたが、今回 Ubuntu 11.10 の Unity が安定してきたとのことでしたので、Ubuntu 11.10 に入れ替えました。USB からインストールは 10.10 のときのようなトラブルなくできました。Ubuntu 11.10 ではネットブックのワイヤレスアダプターが動き、最初からワイヤレス接続が使えたのはとても便利でした。クリーン・インストールをしましたので、ほとんど手間いらずで、インストールができました。
インストール後は「言語の設定」で日本語を選び、日本語フォントや ibus-mozc、adobereader-jpn などを入れて日本語環境を整えました。言語を日本語に指定すると Desktip や Documents などのデフォルトディレクトリーを日本語に変更するかどうか尋ねてきましたが、そのままにしました。
rox-filer は手動で ~/apps/ROX-Filer にインストールし、起動スクリプト rox-filer を書いて、/usr/local/bin に置きました。しかし、このままでは Unity のメニューにアイコンが常時表示されませんでしたので、先週メイン・マシンで試したように ~/.local/share/applications に rox-filer.desktop を作ったら、アイコンがメニューにとどまってくれました。

【ソートの小技】12-12-2011

Linux ではファイル名の大文字と小文字を区別します。たとえば AppRun と apprun とは別ファイルとして認識します。それで、ファイル名をソートするとき、大文字で始まるものが先に来て、小文字で始まるものがあとになります。しかし、ファイルの一覧を作るときには、大文字、小文字の区別をしないでアルファベット順にならべたほうが便利なときがあります。私はこれを perl で次のようにしました。
```
@outdata = sort {uc $a cmp uc $b} @inpdata;
```
これにより AppRun, MenuExe, Teapot, apprun, menuexe, teapot というデータは AppRun, apprun, MenuExe, menuexe, Teapot, teapot の順に並びます。

【HTML ファイルの連続表示】12-19-2011

report_2011_11.html, report_2011_12.html, report_2012_01.html などといった同じ形式の HTML ファイルを次々に表示させるには、それぞれのファイルにその前後のファイルへのリンクを書き込めばいいのですが、私は、これを cgi で実現させました。すべてのファイルの head 部分が同じなので、その部分を cgi で書き出し、前の年月と、後の年月を次の計算式で割り出しました。
```
$prev_month = $month - ($month > 1) + 11 * ($month == 1);
$prev_year = $year - ($prev_month == 12);
$next_month = $month + ($month < 12) - 11 * ($month == 12);
$next_year = $year + ($next_month == 1);
```

そして、つぎのような、前のファイルと後のファイルへのリンクを書き出しました。

<a class='edit' href="cgi-program.cgi?year=$prev_year&month=$prev_month">&larr; Previous Month</a> <span style="padding-left:1em" /><a class='edit' href="cgi-program.cgi?year=$next_year&month=$next_month">Next Month&rarr;</a>

あとは、表示させるファイルを読み込んでそれを書きだすだけです。この方法だと、存在しないファイルを指定してしまうことがあるので、その場合はエラー・メッセージを書きだして、もとのファイルに戻るようにしました。

【2011年の Linux Life】12-26-2011

今年の私の Linux Life に、ネットブックと Unity、Wine の活用、Kindle などが新しく加わりました。ウェブ・ブラウザは Google Chrome を試してみましたが、Firefox に戻ってきました。Eメールはオフィスで Gmail を使うようになりましたが、主には Thunderbird を使い続けています。
プログラミングは相変わらず Perl で CGI を書いている程度で、Python を使っての CGI プログラミングには至っていません。ウェブページは、これからは iPhone やタブレットなどで読まれることが多くなると思いますので、モービル版も作る必要があるかと思っています。見た目より、中身のほうが大切と思うのですが、まだ書きかけのコンテンツがたくさんありますので、そちらを片付けるのが先かなと思っています。
ハードウェアで、そんなに欲しいと思うものはありませんが、クラウド型の NAS があればファイルを一括管理できていいかもしれません。TV カードを買ったものの、デジタルチャンネルの受信に成功していませんし、TV ボックスを作るつもりで買ったマイクロ PC も押入れに眠ったままですので、来年以降も予算を使わず楽しめることがたくさんあります。

Linux Memo 2011年7～12月分