Linux Memo

【Windows パスワードのリセット】1-4-2016

「Windows のサインインパスワードを忘れて自分のコンピュータに入れない。マイクロソフトに電話して聞いても方法はないと言われた」という相談を受けました。たしかに忘れたパスワードをコンピュータから取り出すことはできませんが、コンピュータに新しいユーザアカウントを作って、新規ユーザーとしてサインインしてから、ユーザの設定をやり直すことはできます。
そのためには、コンピュータを起動し、パスワードの入力を促す画面でコマンドプロンプトが使えれば良いわけですので、C:\windows\system32\utilman.exe を cmd.exe に置き換えれば良いのです。私は、Xubuntu のインストレーション USB ドライブを使い、Xubuntu の起動時に「ライブモード」にして、ディスクトップにある、マウントされた Windows のハードディスク・アイコンをファイルマネージャー Thunar で開いて、windows/system32/ まで行って、
```
$ mv utilman.exe utilman.exe.bak
$ cp cmd.exe utilman.exe
```
としました。
こうしてから、Windows を起動し、ユティリティーマネージャ・アイコンをクリックしてコマンドプロンプトを起動させ、次のようにコマンドを入れ、新しいユーザ・アカウントを作りました。
```
net user （ユーザ名） /add
net localgroup administrators （） /add
```
これと同じことを Windows だけでするには、
1. mediacreationtool.exe をダウンロードする
2. それを起動して Windows 10 インストレーション USB ドライブを作る
3. Windows 10 インストレーション USB ドライブからコンピュータを立ち上げる
4. Windows 10 インストレーション画面で Shift ＋ F10 でコマンドプロンプトを起動する
5. 次のふたつのコマンドを実行する
```
move c:\windows\system32\utilman.exe c:\windows\system32\utilman.exe.bak
copy c:\windows\system32\cmd.exe c:\windows\system32\utilman.exe
```
6. Windows を起動させ、ユティリティーマネージャ・アイコンをクリックしてコマンドプロンプトを起動させ、次のようにコマンドを入れ、新しいユーザ・アカウントを作る
```
net  user ユーザ名 /add
net  localgroup administrators ユーザ名 /add
```
そして、もう一度再起動するとサインイン画面の左下に追加されたアカウント名が示されますので、それをクリックして新しいアカウントで Windows に入り、古いアカウントから移行すべきものを新しいアカウントに移行し、古いアカウントを消しました。それから新しいアカウントにパスワードを設定しました。
すべての作業が終わってから、utilman.exe.bak を utilman.exe に戻しておきました。

【Lazesoft Recover My Password】1-11-2016

Windows パスワードを忘れた場合にサインインする前回の方法は、メモリの少ないコンピュータではうまくいきませんでした。それで lazesoft.com にあるソフトウェアのうち Recover My Password Home Edition が無料でしたので、試してみることにしました。ソフトウェアをダウンロードし起動させました。いろいろなオプションがありますが、作成先選び、「USB Flash」としました。出来上がったフラッシュドライブは 150MB しか使われていませんでした。
コンピュータをフラッシュ・ドライブから起動すると、テキスト・インターフェースが現われました。Laesoft Live CD [EMS Enabled] を選びました。しばらくするとグラフィカル・インターフェースに変わりますので、あとは指示に従い、最後に Reset をクリックするだけです。プログラムを終了したあとは、Windows PE の画面になりますので、スタートボタンをクリックし、シャットダウンを選びました。
コンピュータを再び起動させると、ユーザのパスワードがキャンセルされていて、パスワードなしでアカウントに入れました。最近のコンピュータはセキュリーティを高めるため、外部ドライブから起動させるのに、手こずることがありますが、USB からのブートさえうまくいけば、この方法のほうがうんと楽で、安全です。また、この USB ドライブからブートした Windows PE にはファイルマネージャやコマンドプロンプトも入っているので、ちょっとした作業に使うことができて便利です。コマンドプロンプトを出すには、スタートボタンをクリックして RUN を選び、そこに cmd と記入しました。

【ネットブックの WiFi トラブル】1-18-2016

Lenovo Ideapad S10-3 は昔のネットブックです。このネットブックの WiFi 機能は側面にあるスイッチで ON/OFF ができる他、Fn + F5 でも切り替えられます。ただし、それは、Energy Management という Windows 7 用のユティリティ・ソフトウェアがある場合に限ります。以前、このネットブックに Linux を入れたいたとき、Linux でも WiFi の ON/OFF ができるかどうか試すため側面のスイッチを OFF にしたらそれ以降、スイッチを ON に戻してもずっと WiFi につながらず、Windows 7 に戻して Fn + F5 を使って内臓の WiFi を使えるようにするまでは、USB WiFi アダプターを使っていた経験があります。
Lenovo では、ネットブックへの Windows 10 の導入はサポートしていませんし、勧めてもいませんが、あえて Windows 10 を入れてみました。その時点で内蔵 WiFi は ON になっていましたので、Windows 10 でも WiFi 機能は問題なく使えました。ところが、好奇心から WiFi スイッチを試してみたら、Windows 10 でも、スイッチがもとにもどりませんでした。
それで、Windows 10 にも Energy Management を導入することにしました。lenovo.com の Support に行き、Product をクリックして Ideapad S3-10 を選び、Pick a compornent で Power Management、Pck an OS で Windows 7 を選び、Lenovo Energy Management をダウンロードしました。ファイルへの直接のリンクは http://support.lenovo.com/us/en/products/laptops-and-netbooks/ideapad-s-series-netbooks/ideapad-s10-3/downloads/DS010100 です。ファイル名は IN1EGC26WW5.exe で Version は 4.4.1.6 となっていました。これを実行することによって WiFi 機能が使えるようになりました。他のプログラムに影響を与える心配はないようなので、このソフトウェアは入れたままにしておくことにしました。

【Xubuntu Core ライブ】1-25-2016

Xubuntu Core は Xubuntu をさらにスリムにしたもので CD 一枚に収まるようになっています。導入方法は
1. mini.iso からブートメディアを作る
2. 上記メディアからブートさせたら、Xubuntu minimal Instration を選ぶ
3. 次のコマンドを実行してインストールする
```
$ sudo apt-get install xubuntu-core^
```
この他に、非公式のインストールイメージを使うこともできます。https://unit193.net/xubuntu/core/ から Xubuntu 15.10 の 64bit 版と 32bit 版のそれぞれをダウンロードすることができます。私は、このイメージを利用して、ライブ USB ドライブを作りました。
XU Core をインストールしないで、ライブ版で試してみましたが、入っているソフトウェアは、設定ツール、ターミナル、ファイルマネジャーなどだけで、ブラウザ、メーラー、エディタ、オフィス関係、マルチメディア関係などは自前でダウンロードしなければなりませんが、自分なりのシステムを作ることができて、Linux 経験者にはかえっていいかもしれません。初心者には、Core だけだと「Linux って、何もできないじゃないか」と誤解したり、「これからどうするの？」と戸惑うことでしょうから、ふつうのディストリビューションを勧めます。

【UX Core のインストール】2-1-2016

Xubuntu 15.10 で、古いハードウェアの接続を試みたためでしょうか、システムエラーがいっぱい出るようになったので、再インストールすることになりました。どうせなら、Core でやってみようと、 XU Core のインストールを試してみました。
Core には最低限のソフトウェアしか入っていませんので、catfish, file-roller, firefox, gimp, libreoffice, mousepad, thunderbird, xfpanel-switch などの基本的なソフトウェアをあとで入れました。また、システムツールに gparted, gnome-time-admin, gnome-syatem-tools, language-selector-gnome, system-configure-printer-gnome, system-configure-printer-gnome, update-notifier, usb-creator-gtk, xfpanel-switch をパーティション管理、時刻設定、ユーザ設定、言語設定、プリンター設定、アップデート通知、ブートメディア作成、パネル変更のために追加しました。
インストールしただけでは動かなったソフトウェアがあったので、ライブラリのあとに :i386 を付け加えて 32bit 用のライブラリーを導入して動かしました。
```
$ sudo apt-get install libsm6:i386
```
あとは常用のソフトウェアを入れました。コンパイルしたものもありますが、コンパイルに必要なライブラリは Core にも入っていました。Core でも、そんなに時間をかけないで、いままでとほぼ同じ環境を作ることができました。

【Thunar で IDタグ】2-8-2016

thunar-media-tags-plugin が入っていれば、Thunar で mp3 ファイルを右クリックし、プロパティを選び、さらに「オーディオ」タブを表示させると、ID タグを書き込むことができます。mp3 タグ一括編集には easytag が便利ですが、Thunar のこの機能を使えば、easytag を起動させなくても良いので、とても簡単です。

【Rygel メディアサーバー】2-15-2016

Rygel は gnome のメディアサーバーで、apt で簡単に導入できます。
```
$ sudo apt-get install rygel 
```
これだけで、すべて完了です。設定ツールは、Xubuntu の「設定マネージャー」にあって、メディアを置くディレクトリーを指定することができます。
Android タブレットでアクセスしたら、同じ mp4 ファイルでも、再生できるものと再生できないものがありました。コンピュータでは VLC の「表示」→「プレイリスト」で「ローカルネットワーク」に「ユニバーサルプラグ＆プレイ」があり、ファイルの一覧が出たのですが、ファイルを開くことができませんでした。DiskStation に接続した場合は問題なく再生できるので、まだ、くわしくは調べていませんが、プレーヤーよりもサーバーのレンダリング機能に問題があるのかもしれません。

【Intel ベースの DiskStation】2-22-2016

メディアサーバー Rygel を試してみて、かえって DiskStation がよくできているのに感心しましたが、その DiskStation の新製品の案内メールが届きました。DS216 のアップグレード版で、DS216+ という製品です。DS216 では ARM CPU を使っていましたが、これは 64-bit 1.6GHz Intel Celeron N3050 デュアルコアを搭載しています。読み取り、書き込み速度とも DS216 の 1.5 倍に向上しています。
N3150 クアッドコアを使った上位機種 DS716+ なら、読み取り速度は DS216 の 2倍に向上します。ただ、480ドルもするので、ちょっと手がでません。DS216+ なら 300ドルで買えるので、もう少し値段が下がったら購入を検討してみたいと思っています。

【miniDLNA の導入】2-29-2016

メディアサーバー Rygel が今ひとつでしたので、こんどは miniDLNA を入れてみました。これも、導入はいたって簡単で、
```
$ sudo apt-get install minidlna
```
のコマンドで導入できます。
ただし、GUI での設定ツールはないので、導入後 /etc/minidlna.conf を書き換える必要がありました。オーディオ、画像、ビデオのディレクトリーを指定し、各ディレクトリーの自動更新と更新時間を指定した部分をアンコメントしただけです。
```
media_dir=A,/home/penguin/Music
media_dir=P,/home/penguin/Pictures
media_dir=V,/home/penguin/Vieos
inotify=yes
notify interval=895
```
そして、サーバを再起動しました。
```
$ sudo service minidlna restart
```
Android タブレット、インターネットラジオ、ブルーレイプレーヤーでファイルの再生ができたほか、コンピュータの VLC でもすべてのファイルを再生することができました。

【DLNA サーバーへのファイル転送】3-7-2016

miniDLNA がうまくいったのに気をよくしたので、サーバーにメディアファイルを送るため、vsFTP をサーバーに導入しました。ふだん使っている gFTP でファイルを転送したのですが、miniDLNA はリストを更新してくれませんでした。
それで openssh-server を導入し、sftp でのファイルの転送をしてみました。転送したいファイルがあるディレクトリでターミナルを立ち上げ、次のコマンドで sftp を起動しました。
```
$ sftp ユーザ名@サーバ名
```
で入れます。パスワードを聞いてきますので、それを入れるとログインでき、プロンプトが
```
sftp>
```
となりますので、あとはファイルを転送したいディレクトリーに移動して put コマンドでファイルを転送しました。miniDLNA はリストを更新し、UPnP クライエントでファイルにアクセスできました。

【FileZilla の導入】3-14-2016

sftp を使うとき、一括転送の場合はコマンドラインのほうが便利ですが、その他の作業の場合は、GUI が便利です。gFTP は sftp をサポートしていないので、Firefox ブラウザのプラグイン FireFTP を使っての転送を試みました。
FireFTP の「アカウントの管理」→「接続」→「セキュリティ」で「SFTP」を選び、パスワードを入れて接続しました。SFTP による接続なら、コマンドラインと同様、miniDLNA のリストがアップデートされるようになりました。ただコマンドラインにくらべて転送速度がうんと遅いのが欠点です。
それで、sftp に対応している FileZilla を使ってみました。転送速度はコマンドラインと同じくらい早く、きびきびと動いてくれました。とても良いのですが、私のシステムではブックマークの登録時にエラーが出る問題がありました。apt-get でインストールした FileZilla のバージョンが 3.12 でしたので、SourceForge から 3.16 をダウンロードして、手動で導入してみました。ブックマーク登録時のエラーが解消しました。
FileZilla のひとつの難点はローカルサイトのパミッション変更ができないことです。miniDLNA のファイルを転送したとき、もとのファイルのパミッションが 640 になっていたため、miniDLNA はデータベースを更新しませんでした。サーバーにファイルが存在しているのに、クライエント側には通知されませんでした。FileZilla では転送されたファイルのパミションを 644 に変更することができませんでした。それで、ファイルマネージャーに戻って、オリジナルのパミッションを変更してからアップロードすると、miniDLNA はリストを更新してくれました。
こうした難点があるものの、gFTP よりも多機能で安定しているので、他のアカウントも FileZilla に移し、gFTP から乗り換えました。

【Transcoder Audio Edition】3-21-2016

私の MP3 Prayer は残念ながら AAC mp4 オーディオファイルを演奏してくれません。それで、mp4 オーディオファイルを mp3 に変換する必要がありました。WinFF での変換は簡単ですし、音質も良いのですが、ファイルが大きくなります。ビットレートやサンプリングレートを下げて、ファイルサイズを小さくしたいのですが、WinFF ではうまくできませんでした。Sound Converter を使ってみました。mp3 への変換には「プラグインを使えません」というメッセージが出てうまくいきませんでした。
何かよいものはないかと探しましたら、Source Forge に Tanscoder Audio Edition というのを見つけました。これは、画像ファイルのコンバーター Transcoder のオーディオファイル版となっています。64bit DEB ファイルをダウンロードし、簡単にインストールできました。インターフェースはシンプルで、一番上に変換対象ファイルが、その下に、変換オプションが表示されます。変換オプションでは音量調整もできます。また、並行処理（スレッド）を最高 8 まで指定できますし、「slower」「faster」ボタンをクリックして CPU リソースを調整し、処理速度をあげたり、下げたたりもができます。変換設定が前面に見えるのは、とても便利です。私が変換したいのは音楽ファイルではないので、ビットレートを64、サンプリングレートを 22050 に落とし、チャンネルもモノラルにしました。ファイルサイズが今までの半分以下になり、そのぶんだけ変換時間も短かくなりました。

【iPod と Banshee】3-28-2016

第四世代の iPod Nano が手に入りました。これなら、AAC ファイルも再生できるので、これにファイルの転送を試みました。
iPod は MP3 プレーヤーとは違って、iTunse で「ライブラリー」を構成し、それと「同期」するという方法でコンピュータからのファイルを転送します。Windows の iTunes の「復元」を使って、まず iPod を「初期化」し、ソフトウェアをアップデートしてから、「ライブラリー」を構成し、「同期」しました。
同じことを Linux でできないか試してみました。私のシステム構成では Banshee で成功しました。Banshee でライブラリーを作るには「メディア→メディアのインポート→ホルダー（ファイル）→ホルダー（ファイル）を選択→開く」という操作をします。「同期」には、「PENGUIN'S IP→音楽：すべてのライブラリ同期→同期」のように操作しました。ファイルの同期はいちおうはできましたが、フリーズしてしまうこともありました。やはり Windows の iTunes のほうが信頼性があります。
MP3 プレーヤーのようにソフトウェアなしで直接ファイルを転送するほうが何かと便利ですが、この iPod は円形のキーを指でなぞって選曲できるので、操作性がいいので、同期に不便でも、使ってみようかと思っています。

【KODI Media Center】4-4-2016

今まで miniDLNA サーバーには VLC で接続していましたが、KODI Media Center をインストールして試してみました。
```
$ sudo add-apt-repository ppa:team-xbmc/ppa
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install kodi
```
でインストールできました。フォントを Ariel Base にすれば日本語ファイル名も表示できました。KODI は低解像度のメディア・ファイルでも、VLC よりもきれいに再現してくれました。
KODI は Android, Mac, Windows などでも使うことができ、これを組み込んだ TV Box もあるほどです。Android 版をタブレットに入れてみましたが、とても使いやすいので、気に入りました。

【KODI のスキン】4-11-2016

KODI のデフォルト・スキンは Confluence ですが、他に数多くのスキンをインストールして切り替えることができます。スキンによってはマウスが使えなかったり、日本語対応のフォントがなかったりします。また、機能を制限したものもあります。
Confluence でスキンをインストールするには、Programs → Get more ... → .. （ペアレント・ディレクトリー）→ Skin で一覧表を表示させて行えます。私は全部インストールしてから、それぞれを試し、マウスの操作に問題なく、日本語対応フォントのあるものだけを Enabled にして、あとは Disabled にしておきました。
試したものの中では Black Glass Nova が綺麗で Confluence と同等の機能を持っています。Mimic、Rapier、re-Touched、Transparency! はメインメニューがスクロールタイプでないので、使いやすいと思いました。その中で re-Touched がいちばん機能が豊富でした。

【KODI による CD リッピング】4-18-2016

KODI には CD リッピング機能があります。Settings → Music → Audio → CDs Audio → CD insert action で Rip を選び、Saved music folder で変換したファイルを保存するフォルダーを選び、Encoder に AAC を選びました。Settings で、ビットレートを 320 から 128 の間で選ぶことができます。変換中、どのトラックを変換しているかの通知が表示されます。

【Xubuntu 16.04 LTS へのアップグレード】4-25-2016

Xubuntu 15.10 から Xubuntu 16.04 へのアップグレードを行いました。デスクトップ、パネルなどの設定や、apache サーバー、プリンターなどの設定が保たれ、アップグレード後も調整なしでコンピュータを使い続けることができました。
ただ、DVD Styler だけは古いライブラリーを使っているとの理由でデポジトリーから削除されてしまいましたので、かわりに devede を入れました。

【KODI のアップグレード】5-2-2016

Kodi が Xubuntu 16.04 で公式デポジトリーに採用されました。ppa の設定なしで導入できます。しかも、バージョンが 15.2 にアップデートされています。
これを利用するためには、まず ppa から導入した kodi と kodi-bin パッケージを削除する必要がありました。私は synaptic を使って削除しました。削除後、パッケージ一覧が更新されると、KODI の新しいバージョンがありましたので、それを選んで導入しました。新しいバージョンにアップグレードしたら、パネルの上に置いた起動用のアイコンが消えましたので、設定しなおしました。
「アドオン」の「言語」から「日本語」を選ぶと、日本語化が可能です。しかし、わざわざ「日本語」にしなくても、操作に困りませんし、日本語のタイトルも表示可能ですので、「英語」に戻しました。

【dropbox アイコンのバグ】5-9-2016

dropbox の無料版は 2 GB しか容量がありませんが、ちょっとしたファイルの保存や共有に便利です。これをウェブ・ブラウザで使ってもいいのですが、やはり、ソフトウェアをインストールしたほうが便利です。私は、dropbox のダウンロードサイトから deb パッケージをダウンロードし、gdebi でインストールしました。このパッケージは「インストーラー」の機能しかありませんので、これをインストールしたあと、マシーンを再起動して、本体のインストールをする必要があります。再起動後、「インストーラー」が開始しましたので、指示に従って、インストールを終えました。同期ファイルのフォルダーは ~/dropbox でここにファイルをドロップすればクラウドと同期がとれます。設定ファイルは ~/.doropbox、実行ファイルは ~/.dropbox-dist フォルダーにあって、VERSION ファイルでバージョンを確かめることができました。
また、apt-get で thunar-dropbox-plugin も入れました。これを入れると、Thunar ファイルマネージャーのサブメニューに
- Dropbox リンクをコピー
- Dropbox.com で表示
- 共有（フォルダーの場合）
- 以前のバージョンを表示（ファイルの場合）
- コメントを表示<（ファイルの場合）/li>
- コメントを表示<（ファイルの場合）/li>
- Dropbox に移動（ローカルの場合）
- アクセスを管理（リンクした Dropbox）
などが表示されます。すこし使ってみましたが、私にはあまり使いそうにない機能でしたので、アンインストールしてしまいました。
Xubuntu 15.10 では dropbox を導入すると、Xfce のパネルに dropbox のアイコンが置かれ、そこから ~/dropbox フォルダにアクセスできるのですが、dropbox がバージョンアップしたあと、アイコンの表示が「スラッシュ・ゼロ」のマークになり、クリックしてもメニューが表示されなくなりました。それでも dropbox そのものは動作していましたので、ほうっておいたのですが、askubuntu.com で解決法をみつけた下記のコマンドを実行して解決しました。
```
$ dropbox stop && DBUS_SESSION_BUS_ADDRESS="" dropbox start
```
ただし、この方法だと、ログオフするともとに戻ってしまい、ログインのたびに、上記のコマンドを実行する必要があります。Xubuntu 16.04 になって解決するかと思いましたが、同じ状態でした。dropbox の次のアップデートでの解決を期待します。

【CloudStation Drive のアイコン】5-16-2016

Synology DiskStation の DMS を 6.0 にバージョンアップし、アプリケーションのほとんどを更新しました。CloudStation も更新したので、PC のクライエント・アプリも、synology-cloud-station-drive-4203 に更新しました。
CloudStation のアイコンは、更新時だけ表示されたのですが、その後、パネルから消えてしまいました。どうやら dropbox を入れたあと、CloudStation を入れるとこの症状が出るらしいので、いったん dropbox と CloudStation を削除し、あらためて CloudStation → dropbox の順でインストールしなおしましたら、CloudStation のアイコンが大丈夫になりました。
ところで DMS 6.0 で導入された MailPlus サーバーとクライエントアプリを使うと、本格的なメールサーバーを作ることができそうなのですが、残念ながら、わたしの持っている DiskStation は非力で対象外となっていました。購入を検討している DS-216+ なら新機能を使えるので、そのうち試してみたいと思っています。

【Nero AAC エンコーダ】5-23-2016

私の MP3 プレーヤ、San Disk Clip Sport は AAC/m4a を再生できないとばかり思っていましたら、仕様書には iTune 互換なら大丈夫とありました。KODI で作ったファイルを試してみましたが、再生できませんでした。iPod ならどんな AAC/m4a ファイルでも再生できるのですが、Clip Sport は、特定の AAC/m4a ファイルしか再生できませんでした。これはエンコーダの違いによるようで、KODI は Lavf56.25.101 というエンコーダを使っていました。
それで、Nero AAC エンコーダを試してみました。http://www.nero.com/jpn/company/about-nero/nero-aac-codec.php　から Nero Aac Encoder をダウンロードし、これを Asunder から使って、CD から AAC/m4a ファイルを作りました。nero.com からダウンロードした NeroAACCodec-1.5.1.zip を解凍すると、linux フォルダーの中に neroAacDec、neroAacEnc、neroAacTag がありましたので、それを /usr/local/bin に置き、実行属性を与えました。すると、Asunder のエンコードメニューで AAC/m4a を選択することができました。こうしてできた AAC/m4a ファイルなら、Clip Sport でも再生できました。
Nero AAC エンコーダは、コマンドラインでも使うことができます。neroAacEnc をコマンドラインで使うには、次のようにします。
```
$ neroAacEnc -q 0.4 -if penguin.wav -of penguin.m4a
```
-q は品質の指定で、指定しなければ 0.5 が割り当てられます。0.5 は 164ビット相当で、音楽ファイルでも、十分な音質で聞くことができます。私はサイズを小さくしたいので、音楽でも 0.4（125ビット相当）に、スピーチなら 0.2（34ビット相当）にしています。一般に、ビットレートが大きいものは mp3 のほうが音質が良く、ビットレートの小さいものは AAC のほうが音質が良いとされていますので、AAC/m4a への変換時にはファイルサイズが小さくなるようにしています。
別のエンコーダで変換された AAC/m4a ファイルを再変換するのには、次のようにして neroAacDec のほうを使い、WAVE ファイルを作りました。
```
$ neroAacDec -if penguin.mp4 -of penguin.wav
```
この WAVE ファイルを neroAacEnc で再変換すれば、私の MP3 プレーヤーでも再生可能な AAC/m4a ファイルを作ることができます。私は、neroAacDec と neroAacEnc を使って小さなプログラムを作り、ファイルを一括変換できるようにしました。
MP3 への変換のほうが簡単で、汎用性も高いのですが、携帯電話やタブレットなどでは AAC が使われることが多く、AAC がトレンディになってきているので、AAC への変換も役に立つかと思います。

【Inspiron 6400 でのネットワークの設定】5-30-2016

DELL Inspiron 6400 を調整して欲しいと頼まれました。Windows Vista 時代の古いコンピュータです。ハードディスクを交換して、Xubuntu 16.04 をクリーン・インストールしました。インストールは順調でしたが、Wifi につながらないという問題が生じました。
こういうときは USB の Wifi アダプターが便利です。私の持っている ASUS USB-N13 は差し込むだけですぐに Wifi につながりました。これでインターネットに接続してから、
```
$ sudo apt-get install hardinfo
```
として、まず、System Profile and Benchmark を導入しました。これを使ってネットワークとワイヤレス・カードを調べてみたら
```
Network:  BCM4401-B0
Wireless: BCM4311
```
であることが分かりました。BCM4311 には b43 ドライバーが必要で、これはデフォルトでは入っていないので、
```
$ sudo apt-get install firmware-b43-installer
```
で導入しました。

【libdvdcss2 の導入】6-6-2016

Xubuntu 16.04 をクリーン・インストールして気付いたことは、以前あった /usr/share/doc/libdvdread4/install-css.sh がなくなっていることです。DVD を観るために、まず、
```
$ sudo apt-get install ubuntu-restricted-extras
```
でメディア再生に必要なファイルを一括ダウンロードし、導入しました。それから
```
$ wget http://mirror.home-dn.net/debian-multimedia/pool/main/libd/libdvdcss/libdvdcss2_1.4.0-dmo1_amd64.deb
```
で deb パッケージをダウンロードし導入しました。これで、市販DVDも Parole メディア・プレーヤーで観ることができました。

【Cloud Station のファイル】6-13-2016

Synology Cloud Station のファイルを、Cloud Station Drive を使わないでダウンロードするため、DiskStation に直接ログインし、File Station を使って CloudStation フォルダーを開きましたが、目的のファイルが見つかりませんでした。それは、Cloud Station の仕様がかわり、同期ファイルがすべて /home/CloudStation/Drive 以下にコピーされていたからでした。/home/CloudStation には仕様がかわる以前のファイルが残っていたのです。これはもういらないので、削除しておきました。

【Xubuntu 16.04 LTS インストールのまとめ】6-20-2016

Xubuntu 16.04 LTS のクリーン・インストール手順をまとめました。以前のバージョンより、インストールが楽になりました。
- インストール言語には English を使った。ユーザーホームのフォルダが英語名になり、扱いやすい。
- インストール時のアップデートや追加ソフトウェアは導入しない。インターネットへの接続がなくてもインストールできる。
- インストール後、最初のログインのあと Language Support（言語設定）で日本語を指定すると、fcitx-mozc が自動で導入され、ログイン画面でシステム言語が ja（日本語）になる。
- 最初に synaptic, gdebi を導入しておくとパッケージの導入を GUI で行うことができる。
- xubuntu-restricted-extra を導入すれば Parole で動画や音楽ファイルを再生できる。
- FileZilla はアップデートが頻繁にあるので、ユーザー・ホームに導入し、パネルにラウンチャー・アイコンを置いた。
apt-get で導入したソフトウェア。
- 基本:　apache2 emelfm2 gparted gdebi gwaei hardinfo leafpad libreoffice-pdfimport pdfshuffler synaptic usb-creator-gtk xubuntu-restricted-extras
- 日本語フォント:　fonts-ipafont fonts-mmcedar fonts-motoya-l-cedar fonts-motoya-l-maruberi fonts-vlgothic
- グラフィックス／マルチメディア:　asunder audacious audacity brasero converseen devede easytag gimp handbrake imagemagick imagination kodi lame mp3info vlc winff
手動では Adobe Reader（libxml2:i386 が必要）, Dropbox, Google-Chrome, LightScribe のドライバーとアプリケーション（libsm6:i386 が必要）, Skype, プリンターのドライバーなど。

【mozc アイコンのサイズ】6-27-2016

以前から、パネルに表示される Mozc のアイコンが大きいことが気になっていましたが、そのままにしてありました。調べてみましたら、このアイコンの本体は
```
/usr/share/icons/mozc/ime_product_icon_opensource-32.png
```
にあって、これへのリンクが
```
/usr/share/fcitx/mozc/icon/mozc.png
```
に置かれていました。本体のアイコンのサイズが 32x32 なので、上部パネルに収まりきらないのです。
そこで、サイズを 22x22 にしたアイコン画像をつくり、そのリンクを /usr/share/fcitx/mozc/icon に置きました。ちょうどパネルに収まり、見栄えがよくなりました。


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Linux Memo 2016年1～6月分