Linux Memo

【Kindle ファイルから EPUB への変換】1-8-2018

昨年、Sigil で EPUB ファイルをつくり、kindlegen で MOBI ファイルを作って Kindle 端末を活用しました。こんどは、その逆ができないかと調べてみました。Calibre を使えばいいのですが、Calibre は私の好みではないので、epubconverter.com から Windows のソフトウェア epub-converter.zip をダウンロードして、wine で動かしました。種々のファイル形式に相互変換できました。wine を使いたくなければ、オンラインでの変換サービスもあります。
同じサイトから kindle-drm-removal.zip もダウンロードして使ってみましたが、Kindle 独自のファイル名が表示されるだけで、Epubor の同様のもののようにタイトル名が表示されないのが不便でした。それはともかく、こうしたツールで文書活用の範囲が広くなりそうです。

【詰替え用インクカートリッジ】1-15-2018

Brother インクジェット複合機のカラーインクが早くなくなるので、詰め替えができるインクカードリッジとボトル入りのインクを inkowl.com で買いました。50ドル以上は送料無料にになるので、カートリッジセットとインクセットで50ドルになるようにして買いました。インクカートリッジには大容量のものもあるのですが、これだと、プリンター内部に収まりません。プリンターを置いてあるテーブルはいつも散らかっていますし、給紙のときに外に出たカートリッジに当たったりしたら面倒なことになるので、標準タイプを買いました。標準タイプでも、市販のカートリッジに入っているインクの倍のインクを入れることができますので、インクの詰替え回数はそんなに多くないと思っています。
インクはカートリッジについている小さなゴムプラグを取り外し、注射器で注ぎこみます。簡単にできますが、インクがこぼれても大丈夫なように、新聞紙を敷き、手袋をして作業しました。いままで使っていた互換カートリッジではカートリッジを認識しなかったりしたのですが、この詰替え用カートリッジではそういうことはなく、プリンターがすぐに認識して、順調にプリントできました。これでインク代はかなり節約できそうです。

【スキャン画像から PDF の作成】1-22-2018

Brother 複合機のスキャナーが一時、認識されなかったのですが、ドライバーがアップデートされていて、それをインストールしたら、スキャナーがふたたび動くようになりました。スキャンした画像を他の人に送るには PDF にしたほうが便利です。今まで imagemagick を使っていましたが、gscan2pdf を使ったほうがはるかに簡単なことがわかりました。とても良くできたソフトウェアで、重宝しており、Brother 複合機を Linux で活用しています。

【Google の OCR機能】1-29-2018

gscan2pdf には OCR 機能もあるのですが、とても実用になるものではないので、Google Drive の OCR 機能を使うことにしました。手順は次の通りです。
1. gscan2pdf で PDFファイルを作成
2. PDFファイルを Google Drive にアップロード
3. PDFファイルをGoogle Document で開く。OCR 機能が働いて、文字と書式が認識されている
4. Open Document（odt）でダウンロード
5. LibreOffice で開き、再保存してから編集
通常のフォントですとかなり高い精度で変換してくれます。特殊なフォントだと、小文字が大文字になったりしますし、前後の文字とくっついて文字化けを起こします。ためしたのは英語だけで、日本語がちゃんと変換できるかどうかは分かりません。

【Xubuntu 18.04 LTS アルファ版】2-5-2018

Xubuntu 18.04 LTS のアルファ版を VMware Player で試してみました。各ソフトぅエアを 16.04 LTS と比べると、xfce は 4.12 のままでした。Firefox は 57.0.1 で新しいものが入っていました。LibreOffice は 5.4.3.2 が入っていますが、縦書きが乱れます。Xunbuntu 16.04 に入れた LibreOffice 5.3.7.2 では縦書きも大丈夫でした。バージョンをダウングレードするか、LibreOffice が改良されるのを待つのが良いと思います。
Dropbox のアイコンが動かなった現象は改善されていました。他、18.04 で導入されているはずの新しい機能はまだ試していません。これから少しづつ試してみようと思っています。

【Kindle .AZW ファイルから EPUB ファイルへの変換】2-12-2018

Html ファイルは Kindle でも直接読むことが出来ますが、html を sigil で epub に変換し、さらに kindlegen で epub から mobi に変換すれば、もっと「本」らしく湯読むことができます。mobi ファイルや Kindle のファイルを epub に変換できれば、再編集が可能になるのですが、これを Linux でやる良いツールはありませんので、オンラインの変換サービスを使うしかありません。
オフラインでは、 anicesoft.com に EPUB Converter for Windows というのがありました。ダウンロードして Wine で動かしてみました。次のような多くの変換機能があります。mobi から epub への変換はありますが、Kindle ファイルから epub への直接変換はありませんでした。すべてを試していませんが、手軽に使えそうです。

EPUB ←→ PDF

EPUB ←→ MOBI

PDF ←→ MOBI

KFX → EPUB

KFX → PDF

PDF ←→ Kindle

AZW ←→ PDF

PDF ←→ AZW

EPUB → DOC

EPUB → TEXT

【CPU ヒートシンクの交換】2-19-2018

私が主に使っているコンピュータは2014年9月に購入したもので Intel i7 を搭載しています。今までトラブルなく動いていたのですが、最近ファンが異常な音を出すようになりました。CPU ヒートシンクのファンではないかと思い、Intel 用のヒートシンク ARCTIC　Alpine 11 GT というのを Amazon で買いました。注文して数日で届いたので、さっそく交換にかかりました。
最初に、今まで使っていたヒートシンクを取りはずすため、ファンの電源コネクターを外そうとしましたが、そのワイヤーが他のワイヤーといっしょに結束バンドで縛られていました。このバンドを切るとき、マザーボードへの電源供給コードを一本切ってしまいました。まずは、これを修理しなければならなくなり、大変な手間がかかりました。
そして、ヒートシックの取り外しにかかりました。謳い文句によると、「マザーボードをはずさなくても交換できる」とありましたが、いままで使っていたヒートシンクの足が開いてしまってもとにもどらなかったので、結局はマザーボードを取り外すことになりました。上手にやれば、マザーボードをつけたままでもはずせたのかもしれませんが、マザーボードを傷つけたくなかってので、結局マザーボードを外すことになりました。
ヒートシンクの取り付けは、マザーボードをもとに戻してから、ヒートシンクがその下にあるコンデンサーに触れない向きを選んで、CPU に載せ、固定ピンを押し込むだけでできました。
期待を込めてコンピュータを再起動しましたが、ノイズはなくなりませんでした。ノイズの原因が、CPU ヒートシンクでなく、グラフィックスカードのファンだったのです。ファンの修理ができるかどうか試してみますが、それができなければ、ファンがついていないカードと交換しようかと思っています。
sensors コマンドで、CPU の温度をチェックしましたが、新しいヒートシンクに変えてからは、古いものよりも 5 度ほど温度が低くなりました。ヒートシンクのファンも、古いものより静かです。

【ビデオカードのファン交換】2-26-2018

今使っているビデオカード（グラフィクスカード）は MSI N210 で 1G のメモリーを積んでいます。ヒートシンクについているファンを調べましたが、ゆっくりしたまわっていない状態でした。修理を試みましたが、できませんでしたので、交換することにしました。ファンをヒートシンクから取り外して品番をみましたがインターネットで部品を見つけることができませんでした。規格は 12V 0.08A 3600 RPM となっていました。サイズは 45mm X 10mm でしたので、それに近い Evercool 製の 45mm X 10mm, 12v 0.1A 4000RPM という規格のファンを注文しました。
注文したものが届きましたが、実物は規格より一回り小さいものでした。また、もとのファンの固定足が 135度、135度、90度の間隔になっているのに対して、このファンは 120度づつの間隔で出ていて、ネジ穴があいませんでした。きちんとした金具で固定すべきだったのでしょうが、とりあえずはファンを両面テープでヒートシンクに貼り付け、様子をみることにしました。
なお、ファンをとりつけるまでは、ファンレスでビデオカードを使っていましたが、温度が 60度をこえることがなかったので、ファンレスでも大丈夫でした。ファンをつけてからは、ビデオカードの温度はアイドル時で 35度まで下がりました。

【Dropbox のコンパイル】3-5-2018

次期 LTS Bionics のリリースも近づいていますので、VMware に導入した開発版をアップデートしました。最初 dbus のエラーが出ましたが、あとからは大丈夫になりました。LibreOffice が 6.0.11 にアップグレードされていて、日本語縦書きも問題なく表示されるようになりました。LibreOffice は一段と完成度が高くなったように思います。
Dropbox については以前表示されていたタスクバーのアイコンが消えてしまいました。それでも、先に導入したプロプライエタリ−な doropbox daemon が動いていたので、リモートファイルとローカルファイルは同期していました。
それでも、Dropbox アイコンがあれば便利なので、なんとかもとにもどせないかと思い、Dropbox 関連のファイルをすべて消し、nautilus-dropbox をコンパイル、インストールしてみました。コンパイルに必要なファイルは libnautilus-extention-dev と docutils-common でした。コンパイルとインストールが済んで、コマンドラインで
```
$ doropbox start -i
```
と入れると、deamon のダウンロードが始まり、ウェブページで、Dropbox のアカウントへのサインアップをうながされますので、指示に従いました。それでも、Dropbox のアイコンは表示されませんでした。この問題の解決は、Xubuntu 18.04 の正式版まで待ちたいと思います。

【Thunar Dropbox プラグイン】3-12-2018

Dropbox のトレーアイコンがうまく動かないので、 Thunar Dropbox Plugin を入れていました。これを使うと、Dropbox 以外のフォルダーでファイルを右クリックすると、「Dropbox に移動する」というメニューが出て、ファイルを Dropbox にアップロードできます。
また、Dropbox フォルダーで使用すると「dropbox.com で表示」というメニューが出て、ウェブで Dropbox を操作できるようになります。「Dropbox リンクをコピー」をクリックすると、そのファイルの共有リンクが作られ、クリップボードに保存されます。これはウェブ版の Dropbox に行き共有リンクを作る必要がないので、とても便利です。ファイルを Email に添付せず、Dropbox からダウンロードしてもらうとき、簡単な操作で共有リンクを Email 本文にペーストできました。
Thunar Dropbox プラグインがあれば、dropbox のトレーアイコンに操作メニューがなくても不便を感じません。

【LightScribe ブランク CD の値段】3-19-2018

ひさしぶりに LightScribe ディスクを使おうとしましたが、今までの設定を消してしまいましたので、システム・ドライバーから導入する必要がありました。以前は、ドライバーやソフトウェア、また、画像データなどが lightscribe.com でサポートされていたのですが、それが無くなってしまいました。かわりに lightscribesoftware.org を見つけましたが、ここには Windows や Mac 用のドライバーはあっても、Linux 用のものはありませんでした。
Linux のためのリソースは https://help.ubuntu.com/community/LightScribe にあって、システム・ドライバーのバージョンが 1.18.27.10 が最新でした。「最新」といっても2013年3月14日のもので、それ以降はアップデートされないようです。LightScribe 対応のドライブも製造されていないようですし、LightScribe のブランクメディアも、1枚3ドルという高値になっています。物の値段は市場原理で変わるのはいたしかたないとしても、普通のメディアなら1枚30セントですから、その10倍もの値段というのは、納得がいきません。

【Skype のアップデート】3-26-2018

いままで使えていた Skype が、skypeforlinux 8.17.02 にアップデートしたとたん使えなくなってしまいました。チャットはできるのですが、こちらの音声が相手に届かないのです。「音声テストサービス」にもつながらなくなってしまいました。マイクの設定を変えてみても解決しませんでした。サポートページに「インストールをやり直すと不具合が解消されることがある」とありましたので、再インストールして、やっと「音声テストサービス」が使えるようになりました。
Skype は交信相手も最新バージョンにアップデートしていることを想定しているようなので、相手方がアップデートしていないと呼び出しはできても音声が聞こえなかったり、届かなかったりするようです。今回のアップデートは、PC、タブレット、携帯電話など、使用機種が違っても同じ操作で使えるようにしてあるようですが、異なる機種間の通話であっても、うまくいってくれれば良いのですが…。先々週の通話は、うまくいかず MAC を使いましたが、今週は Linux でも無事通話ができました。
なお、Google Chrome では Skype の Web 版を使うことができましたが、Firefox にはまだ対応していませんでした。対応が予定されているようなので、それを待ちたいと思います。

【Xubuntu 18.04 ベータ1】4-2-2018

次期 LTS がもうすぐ、4月26日にリリースされます。今回のリリースではインストール時に「最少インストール」が選べると聞きました。これによって、自分なりのシステムを作りやすくなりますし、バードディスクの容量を節約することができます。ベータ1をダウンロードし、外付けのハードディスクに入れて試してみましたが、「最少インストール」機能はまだ組み込まれていませんでした。
Linux のブート時間は他の OS にくらべて早いと思いますが、それがさらに早くなるだろうとも言われています。ただ、ログインしてから実際にソフトウェアを使うことができるまでのほうが時間がかかるので、不要なソフトウェアを削るなどの調整が必要になると思います。
細かいことですが、Mozc のトレーアイコンなどが正しい大きさで表示されるようになっていました。また、しばらく使えなくなっていた ttf-mscorefonts-installer が新バージョンでは使えるようになっていました。ファイナル・ベータが 4月5日、リリース・キャンディデートが 4月19日というスケジュールですので、これからリリースに向けてさらに細かい調整がなされることでしょう。

【Firefox のスクリーンショット機能】4-9-2018

Firefox はブラウザ画面のスクリーンショットを撮る機能を自前で身につけました。URL ボックスの「・・・」（ページ操作）から「スクリーンショットを撮る」をクリックすると起動します。スクリーンショットをとる範囲を選ぶこともできます。ファイルはクラウドに保存され、そこからダウンロードしてあとで閲覧、加工、印刷ができます。私は、ブラウザを「最大表示モード」にし、ウェブで見る雑誌の記事を拡大し、そのスクリーンショットを撮っています。
ブラウザの印刷機能を使って印刷しようとしましたが、「表題」が大きく印刷され、拡大した場合、全体を用紙に収めることができませんでした。それで、いったんダウンロードし GIMP の印刷機能を使って、画像を用紙一杯に拡大して印刷しました。

【Brasero のトラック分割機能】4-16-2018

50分ほどの講演音源から CD を作るとき、1 トラックだけだと、途中から聞きたいときなど、頭出しがしにくいので、8 トラックに分割しました。Brasero の自動分割機能を使いましたが、ほんとうはトラック 1 になるはずのものがトラック 8 になってしまいました。それで、トラック 8 をマウスで長押しし、カーソルが「手のひら」に変わってから、それを移動して、トラックを入れ替えました。
入れ替えた順番が正しいかどうかを確認するため、トラックを選択して「トラックの分割」パネルにあるトラックの再生機能を使い、耳で確かめました。

【gigolo を使ってのアクセス】4-23-2018

Synology の DiskStation とは CloudStation を使ってコンピュータと同期をとっていますが、CloudStation では Synology DiskStation の /home/CloudStation/Drive 以下のファイルにしかアクセスできません。そこで、ルート以下のファイルにアクセスするために、gigolo を使うことにしました。
gigolo の「アクション」→「接続」で、サービスタイプに「FTP」を選び、ホスト、ポート、ユーザ名、パスワードを設定し、接続が確立したら、ブックマークに登録しました。Thunar を開くと「ネットワーク」のところにホストが表示されましたので、あとは、ローカルファイルと同じように、コピーや編集などができました。

【USB Ethernet アダプター】4-30-2018

家内がコンピュータを使っているところには WIFI の電波が届きにくいので、Powerline Ethernet アダプター経由で、Ethernet 接続をしようとしましたが、そのコンピュータには Ethernet のコネクターついていませんでした。それで USB Ethernet アダプタを使うことにしまし、Trendnet 社の TU2-ET100 という製品を購入しました。まず、私のラップトップで試してみました。アダプターを USB に差し込むと、ネットワークアイコンが WIFI マークから有線マークに自動的に変わりました。USB2 ポートに接続しても、USB3 ポートに接続しても結果はかわりませんでした。私のラップトップは Chromebook を改造して Gallium OS を入れたものです。
改造していない Chromebook でも使えましたが、Chrome OS の場合、ネットワーク接続が WIFI から有線に自動的には切り替わりませんでした。WIFI 接続を切断しても有線接続のアイコンが出ませんでした。Mac では、ドライバーを入れないと使えませんでした。アンドロイドタブレットには、ミニ USB への変換プラグがないので試していません。

【Powerline Ethernet アダプター】5-7-2018

いままで Trendnet の TPL-406E という Powerline Ethernet アダプターをふたつ使って、ルーターと娘のコンピュータとをつないでいましたが、家内のコンピュータとも Powerline Ethernet アダプターを使ってつなぐことにしましたので、おなじものをもうふたつ買い、拡張することにしました。同じメーカーの同じ品番のものがいいだろうと思って買ったのですが、外観も、機能も変わっていました。ところが、それが不良品だったので返品しました。
返品したあと、別メーカー TP-Link のものを買いました。ギガバイト仕様のものが主流になっていますが、そこまでは必要ないと思い、600Mbps の TL-PA4010 を買いました。これは外観がきれいで、セキュリティボタンも全面についていて使いやすくなっていました。通気口もあって熱対策もほどこされています。パワーセービング機能もついています。そんなに電気を食うものではありませんが、常時差し込んでおくものですから、パワーセービングがあったにこしたことはありません。
Powerline Ethernet アダプターは、ことなったメーカー、スピードのものをまぜて使ってもだいじょうぶでした。

【Xubuntu 18.04 LTS の導入】5-14-2018

4月26日、Xubuntu 18.04 LTS Bionic がリリースされました。当日さっそくダウンロードし、次のコマンドでブータブル USB ドライブを作ったのですが、時間がなくてすぐには試せませんでした。
```
$ sudo dd if=xubuntu-18.04-desktop-amd64.iso of=/dev/sdc bs=1MB
```
私の場合、16.04 からのアップグレードができませんでしたので、新しいハードディスクに新規インストールすることにしました。今までのハードディスクはバックアップ用に使うことにしました。18.04 のインストールはユーザ名とパスワードを設定するだけで、ほぼ自動的に進み、プリンターまでも自動設定されていました。
インストール後、apt で次のパッケージを導入しました。
```
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install build-essential gdebi gparted hardinfo synaptic
```
そして言語設定で「日本語」を選びました。日本語を選ぶと fcitx-mozc が既定の入力方式として選ばれ、導入されました。日本語フォントと MS Core Font は次のようにして導入しました。
```
$ sudo apt install fonts-ipafont fonts-vlgothic ttf-mscorefonts-installer
```
他のフォントは ~/.fonts に入れました。
mozc のユーザ辞書は、以前保存していたものを辞書ツールを使ってインポートしました。
Firefox や Thunderbird は、いままでのブックマークやクッキー、メールやアドレスブックをそのまま使うため、バックアップディスクから ~/.mozilla および ~/.thunderbird をそのまま新しいディスクにコピーしました。
ディスクトップの背景画像は私の好みではなかったので、別のものに変えました。パネルについては、バックアップディスクから ~/.local/share/xfpanel-switch/ にあるバックアップファイルをコピーして、その設定を引き継ごうとしましたが、うまくいきませんでした。設定マネージャの「Xfce パネルスイッチ」を何度か操作している間に、せっかく作ったランチャーパネルが消えてしまい、もう一度作り直さなければなりませんでした。
dropbox を手動でインストールし、apt で thunar-dropbox-plugin もインストールしておきました。dropbox のパネル上のアイコンは正しく表示されるようになりました。Skype もインストールし、この設定ファイル ~./Skype もバックアップディスクからコピーしました。Skype はログインのつど自動開始されるのですが、私はいつも Skype を使うわけではないので、「セッションと起動」で Skype の自動開始を停止しました。ただ、行サイズを 24ピクセルに設定したパネルでは、16x16 ピクセルの Skype アイコンがリピートして表示されました。
gdebi については、Thunar で deb ファイルを指定し、「gdebi で開く」を選んだ場合、管理者権限に入れず、そのファイルをインストールできませんでした。16.04 ではそのようなことがなかったので、のちほど、調整してみようと思っています。
hardinfo では、「センサー」の項目が使えるようになりました。

【Bionic 導入後の調整】5-21-2018

18.04 の一通りのインストールが済んだので、つぎに apache2 を導入し、localhost を構築しました。ウェブページの作成のほか、自作のウェブアプリを動かしています。作成したウェブページは FileZilla でアップロードしています。
マルチメディア関連のソフトウェアも apt でインストールしました。市販 DVD を観るためにlibdvd-pkg を入れました。これは libdvdcss2 や libdvdcss-dev を自動的にダウンロードし、必要なファイルをコンパイルしてくれるはずですが、DVD が再生されず、~/.dvdcss も作成されませんでした。それで、次を実行して、再設定しました。
```
$ sudo dpkg-reconfigure libdvd-pkg
```
今度は、市販 DVD を観ることができました。
ファイルマネージャから gdebi を起動したとき、管理者権限を得られないのは、gdebi の権限設定の問題だと思いますが、とりあえずは gdebi-gtk を sudo で動かすことで解決しました。GDebi Package Installer ランチャーを開いて Command: を "sudo -H gdebi-gtk %f" に書き換え、Options: の "Run in terminal" にチェックを入れました。gdebi.desktop ファイルの中身は次のようになります。
```
Name=GDebi Package Installer
GenericName=Package Installer
Comment=Install and view software packages
Exec=sudo -H gdebi-gtk %f
Icon=gnome-mime-application-x-deb
Terminal=true
Type=Application
Categories=System;
MimeType=application/vnd.debian.binary-package;
NotShowIn=KDE;
X-Ubuntu-Gettext-Domain=gdebi
StartupNotify=true
Keywords=package;apt;dpkg;install
Path=
```
ファイルマネージャで deb ファイルを選び、「GdebiTerm で開く」を選べば、ターミナルが出て、パスワードを要求されるので、パスワードを入れれば、gdebi-gtk が起動して、インストールができるようになりました。

【Bionic での印刷】5-28-2018

Bionic ではプリンターは自動設定されます。LibreOffice で印刷したところ、レターサイズの上下の部分が印刷されませんでした。「プリンターの設定」に戻って「テスト印刷」したら、印刷範囲を示す枠が紙のサイズとは違っていました。それで、自動設定されたプリンターをいったん削除して、linux-brprinter-installer-2.1.1-1 を使ってプリンターを導入しなおしたら、今度は、正しく印刷されました。linux-brprinter-installer はドライバーを個別にダウンロードする必要がなくて、とても便利でした。
LibreOffice での両面印刷オプションで「Tumble」（短辺綴じ）が「Portrate」に、「No-tumble」（長辺綴じ）が「Landscape」に変わりました。「用紙の向き」と混同しやすく、分かりにくくなりました。
その後、プリントに不具合があったので、以前と同じように Brother のドライバーを導入して手動でプリンターを設定しました。両面印刷のオプションが「Short-Edge Binding」「Long-Edge Binding」に変わり、わかりやすくなりました。手動で設定しても、Bionic はプリンターを自動設定しますが、手動で設定したほうを「既定のプリンター」にしておき、自動設定のほうは無視しています。
わたしにとってうれしかったのは、LibreOffice の「パンフレット印刷」でページの順序が「左から右へ」だけでなく「右から左へ」も加わったことです。これで縦書き小冊子のプリントが LibreOffice だけでできるようになりました。

【Thunderbird のプロファイル指定】6-4-2018

オフィスで個人のメールをチェックするとき、Firefox で Zoho Mail にログインして使ったら、データがコンピュータに残ってしまいました。それを避けるには、ブラウザのシークレットモードや Portable Thunderbird を使う方法がありますが、Portable Thunderbird を使うには Wine が必要です。オフィスのコンピュータはできるだけシンプルにしておきたいので、Wine を入れないで Thunderbird を使い、しかも、個人データが残らない方法を考えました。それは、プロファイルを指定して Thunberbird を起動する方法です。
まず Thunar で USB ドライブを開き、portable/ という空のフォルダーを作りました。次に、そこでターミナルを起動し、次のコマンドをいれました。
```
$ thunderbird -profile portable
```
すると、portable/ にプロファイルが自動的にでき、thunderbird が起動しました。アカウトを設定して、メールをチェックできました。これなら USB ドライブを抜いてしまえば記録は残りませんし、アドレス・ブックやプラグインなど、個人設定も持ち運ぶことができます。

【ファイルシステムとファイル名】6-11-2018

ファイルのバックアップ用に使っている 1TB ハードディスクは、汎用性を考えて、FAT32 でフォーマットしました。ビデオやミュージックファイルをここに移したのですが、そのとき、ふたつのトラブルに見舞われました。ひとつは、FAT32 では 4GB を超えるファイルを扱うことができないことでした。
もうひとつはファイル名の問題で、FAT32 では大文字・小文字の区別をしないので、ファイル名を変更する必要がありました。また、「?」や「:」などの記号を使うことができませんでした。スクリーンショットなどで、タイムスタンプをファイル名にしてあるものなどは「:」を使っているので、変更する必要がありました。
Linux でのファイル名は、かなり自由度が高いので、いままでは気ままなファイル名をつけていましたが、これからは、別のファイルシステムに移すときのことも考慮して、ファイル名をつけるようにしたいと思いました。
大きなサイズのファイルは split コマンドで分割しました。"Alice in wonderland.mkv" という 4.7 GB のムービーファイルを次のコマンドで 1G づつのファイルに分割し、分割したファイル名を Alice.mkv- とし、その末尾に順番にふた桁の数字がつくようにしました。
```
$ split -b 1G -d "Alice in wonderland.mkv" Alice.mkv-
```
実行にはすこし時間がかかりましたが、
```
Alice,mkv-00
Alice.mkv-01
Alice.mkv-02
Alice.mkv-03
Alice.mkv-04
```
という5つのファイルができました。これを結合するのには cat コマンドを使いました。
```
$ cat Alice.mkv-?? > Alice_in_Wonderland.mkv
```
結合にも、分割のときと同じくらいの時間がかかりました。
ファイルのバックアップや移動を考えると、VMware で .mdk ファイルを作るとき、大きなサイズのファイルを作るより、分割されたファイルにするほうが良いと思いました。

【UGREEN USB SATA Adapter】6-18-2018

わたしはミニタワー型の PC を机の下において使っています。これには前面に USB2 端子がふたつとカードリーダーがひとつあります。背面に USB2 端子が四つありますが、USB3 端子はふたつしかありません。ハードディスクを USB3 エンクロージャに入れてバックアップ用などに使っていますが、机の下に潜ってそれを接続するのが嫌なので、USB3 の拡張アダプターを購入し、それに延長コードをつけて机の上に置きました。
ハードディスクはパワーを必要としますので、電源つきのもの、ついでにカードリーダーとハードドライブに直接接続できる SATA 端子のついたものというので、「UGREEN USB SATA Adapter 3 in 1」というのをアマゾンで買いました。クーポンを使ったので、23ドルで買うことができました。
この製品の電源アダプや USB ケーブルはしっかりできていて、3.5 インチのハードディスクでも問題なく使えました。ただ本体、とくに SATA 端子は華奢な感じでした。LED は小さく、USB 接続の有無を知らせるだけで、ハードディスクの動作に合わせて点滅することはありませんでした。

【YUMI でマルチブート USB】6-25-2018

Xubuntu 18.04 の32ビット版をインストールする必要がありましたが、そのためだけに USB ドライブを作るのも無駄に思えましたので、64ビット版と 32ビット版の両方を USB ドライブに入れ、ブート時に選択できるようにしようと思い立ちました。
手作業でマルチブート USB を作るのも面倒なので、最初に multibootusb を試しました。これは、ソースファイルを解凍して、そのフォルダーで
```
$ sudo pyyhon3 ./multibootusb
```
とのコマンドを与えれば、システムにインストールしなくても使えました。私の場合、インストールしたものは途中で止まってしまって使えませんでした。GUI とともにターミナルでもステータスを確認することができました。
次に YUMI を wine で動かして、USB ドライブを作ってみました。こちらは OS の選択があらかじめリストにとりこまれているものの中から選ぶようになっています。起動時にグラフィカルメニューが出ますが、最初に Windows の選択が画面が出ますので、multibootusb よりも一手間多くかかります。

両方とも、USB ドライブに容量があるかぎり、あとからいくらでもシステムを追加することができます。ドライブの空いた部分に他のデータも入れることができるので、ドライブを活用できそうです。


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Linux Memo 2018年1～6月分