USA Diary

July, 2024

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7月1日(月)最高裁の判決によって、J6 の件で不当に拘束されていた人たちが釈放、減刑される可能性が出てきましたし、トランプ氏に対するさまざまな裁判の根拠が失われる可能性も出てきました。トランプ氏を「危険人物」とするキャンペーンが展開され、司法の「武器化」と言われても仕様がないようなことが行われてきましたが、これで、法執行機関の政治的利用を防ぎ、法のもとでの平等が確保されるといいと思っています。どんな法律でも勝手にこじつけて、政権が気に入らない人物から「合法的」に自由を奪うことはこわいことです。それは、反トランプ、親トランプに関係なく、アメリカでは許されてはならないことと思います。
7月2日(火)連邦保安局(USMS)が行方不明になった子どもたちを、全米で200名発見したとの報道がありました。多くが人身売買の被害者となっていたのが救出されました。こうした保安官の努力は、もっと認められてよいと思いました。
7月3日(水)ウィキリークの創設者アサンジ氏は、エクアドル大使館に長期にわたって亡命生活を送り、その後英国で独房に入れられていましたが、先月末、アメリカと司法取引をして釈放されました。これは、彼の母国オーストラリアが根気よく外交努力をした結果だと言われています。日本の外交は、とかく「弱腰」だと言われますが、日本人が同じような立場に立たされたとき、日本はどのように自国民を守ってくれるのでしょうか。
7月4日(木)きょうは「独立記念日」。大陸会議で独立宣言が採択されたのが1776年ですから、2026年には250周年を迎えることになります。アメリカは、まだ4半世紀しか経っていない「若い国」です。死ぬのには早すぎます。もう一度建国の理念に立ち返り、青年期から壮年期に移っていく過程をしっかりと踏んでいってほしいと思います。
7月5日(金)July 4th のあと、食料品など品薄になっていないかと心配しながら買い物に行きましたが、買い物リストにあるものは、一つを除いてすべてありました。世界はやがて食糧不足と、食品の値上げで十分に食事を摂ることができない人が増えるだろうと言われています。世界には十分な食糧を生み出すことができる資源があります。国と国との戦争や地域と地域の対立が食糧不足をもたらしています。世界の指導者が賢くなって、この問題を解決してほしいと思います。
7月6日(土)少し暑さが和らいだので草刈りをしました。雨が降らないので、草はそんなに伸びていませんでしたが、それでも、勢いのいい草もありました。「雑草ほどたくましい」と言われますが、それらは「雑草」と呼ばれるものでした。しかし、人がかってに雑草扱いしても、その一つひとつには立派な名前があり、特徴があるのでしょう。それを認めないのは人間の勝手なのかもしれません。
7月7日(日)東京都知事に小池氏が三選されました。東京はたんなる地方自治体でなく、一国に匹敵する経済力と影響力を持っています。今回は小池氏に代わるよい候補者がいなかったのも、彼女の三選を阻止できなかった大きな原因だったと思います。知事選は4年ごとにあるのですから、「野党」勢力は一致して候補者を選び、長期の選挙戦略を立てるべきだろうと思います。
7月8日(月)1か月以上も雨が降らず、地面にひび割れができるほど乾いていましたが、朝に、ほんのすこしでしたが、ようやく、雨が降りました。ハリケーンが低気圧になって、中西部に雨をもたらしましたが、ダラス地方にも、そのおこぼれが届いたのでしょう。
7月9日(火)何かの記事に、「ムスリムの国でのはじめてのオリンピックが近づきました」とありました。パリ・オリンピックのことを言っているのですが、かつてはカトリックの保護者であったフランスが世俗化し、多くの教会がモスクになったと伝えられています。マクロン大統領はルペン氏が率いる保守政党の勢いを止めようとして、オリンピック前に選挙に打って出ました。保守政党は多くの支持を受けたのですが、政権と左翼連合が選挙協力をしたため、議席を確保できませんでした。日本では、ルペン氏の保守政党を「極右」と呼んで、フランスは、バランスを保ち、良い選択をしたと称賛していますが、果たしてそうだろうかとの疑問が残ります。
7月10日(水)ドストエフスキーの『罪と罰』のあと、『カラマーゾフの兄弟』を読み始め、やっと最後の章まできました。私が牧師になったばかりのころ、尊敬する先輩牧師から「ぜひ読むと良い」と言われ、その先生から『カラマーゾフの兄弟』を借りて読んだことがあります。今回、読み返してみて、以前読んだストーリーをすっかり忘れていたことに気づきました。私の記憶に残っていたのは別の物語だったようです。それで、『カラマーゾフの兄弟』を読んだのは良かったと思っています。とくに『罪と罰』に続けて読むことによって、ドストエフスキーが描きたかったと思える「正教のロシア」の民族意識を、いささかなりとも理解できたように思います。
7月11日(木)『カラマーゾフの兄弟』では、長兄ドミトリーが父親殺しでシベリア送りになるのですが、ドミトリーの元婚約者と次男イワンによって脱走計画が建てられます。ドミトリーは恋人と共にアメリカ行きを目指すのですが、アメリカに行って、アメリ人になり、アメリカ人としてロシアに帰り、誰にも知られないところで余生を過ごすと考えます。ドミトリーは、自分たちはロシアの大地でしか生きられないと言うのですが、それは、多くのロシアの人々の心の奥深くにある思いを代弁しているようです。ロシアは、ヨーロッパの理性主義やアメリカの功利主義から常に一線を引いてきましたが、ドストエフスキーは、そうしたロシアの、まさにロシア的な精神性を小説で描こうとしたように思えてなりません。
7月12日(金)きょうの買い物は、ついでがあったので、同じ町の中国の店に行きました。日本のものでは、豆腐や納豆、蕎麦を買い、あとは中国の野菜、ピーナッツ、芋などを買いました。同じ町といっても、私たちは、この町と他の町の境界に住んでいますので、ここに来るのにも、ちょっとしたドライブが必要です。
7月13日(土)きょう、大きなニュースが飛び込んできました。トランプ氏がラリーで演説中に狙撃されました。銃弾は右耳をかすめ、トランプ氏は耳を負傷し、血が流れました。あと1インチずれていたら、完全に頭を貫かれていたところです。ラリーの参加者の一人は亡くなり、二人が重症とのことです。20歳の犯人は射殺され、どんな動機で犯行に及んだのか、背後に組織とのつながりがあったのかはまだ分かりませんが、トランプ氏を嫌う人々は多く、彼らは、弾劾や訴追によってトランプ氏を政界から追放しようとしましたが、それができなかったので、最終手段に出たのかもしれません。
7月14日(日)トランプ氏は銃撃を受けながらも、拳を上げて「ファイト」と叫びました。そして、シークレットサービスに守られ、病院に向かいました。日本の報道では、最初、「トランプ氏は逃げた」と言い、次には、「拳をあげて、強いリーダーであることを演じるのを忘れなかった」と書きました。日本の評論家たちは、トランプ氏はこれを選挙戦に利用するつもりだなどど、トランプ氏を卑しめることばかり言っています。なぜ、日本人は、こうもトランプ氏が嫌いなのでしょうか。
7月15日(月)共和党大会でトランプ氏が大統領候補に、ヴァンス氏が副大統領候補に選ばれました。ヴァンス氏は「ヒルビリー・エレジー」の著者で、2022年の中間選挙で上院議員になったばかりです。日本では「一年生議員」がそんな大役に抜擢されることなどありえませんが、アメリカではそれが起こるのです。それがアメリカの素晴らしいところだと思います。
7月16日(火)ヴァンス氏は、共和党は「労働者の党でなければならない」と主張していましたが、トランプ氏のもとで共和党が「労働者の党」へと変わっていったのを見て、トランプ氏を支持するようになり、2年前の上院選では、トランプ氏の支持を受けました。トランプ氏は、何年もの大きな闘いの後、共和党を MAGA の理念のもとに団結させ、その理念の後継者を得ました。これは彼の大きな成功といえるでしょう。
7月17日(水)民主党の一部の人たちは、「人種差別」や「性差別」をなくし、「女性の権利」(つまり、「中絶の権利」)を保証しなければならないと叫びます。しかし、人々が求めるのは、そのようなことではなく、「治安」、「雇用」、「物価」、「年金」など身近なことです。トランプ氏は、そうした点に目を向けたアッピールをしています。それは、とても効果的なものですが、民主党支持者からは「低級」なものと見られているのでしょう。しかし、政治の本来の目的は、実際的なところにあると思います。その上で、道徳や信仰が人々に、より精神的なものを与え、導くのだと思います。
7月18日(木)RNC でのトランプ氏の大統領候補指名演説を聴きました。最初に銃撃事件に触れ、「全能の神」の守りに感謝し、亡くなられたコーリーさんへの哀悼を表わしました。コーリーさんは消防士でしたので、彼の消防服とヘルメットが会場に飾られ、トランプ氏はそれにキスしていました。コーリーさんの家族のため、すでに高額の支援金が集まっていることが報告されていました。同じく、ラリー会場で銃弾を受けたディビッドさんやジェームズは一命をとりとめたとのことでした。トランプ氏の演説は最初はとても、感傷的なものでしたが、残りはバイデン政権の失政を批判し、大統領就任後には、それらを修復するだけでなく、平和な世界と豊かなアメリカを作ると約束しました。長い演説で、就寝時間になったので、途中で切り上げました。
7月19日(金)タッカー・カールソン氏は、RNC で短いスピーチをし、銃弾を受けたのち、立ち上がって、拳をあげたトランプ氏に、国民の「リーダー」としての姿を見たと言っていました。彼が大統領だから、大統領候補者だから「リーダー」なのではなく、彼には、タイトルによって与えられたものではない、「リーダー」の資質があるとコメントしていました。私は、それを聞いて、ジョン・マックスウェルの言葉、“Leadership is not about titles, positions or flowcharts. It is about one life influencing another.” (リーダーシップとは、その人の肩書や地位、組織図の上の位置のことではない。それは、他の人に影響を与えることのできる人生である)との言葉を思い起こしました。
7月20日(土)先週の土曜日、市が、歩道沿いに積んであった木の枝を持っていってくれました。5月28日の大嵐で出た大量のゴミの清掃作業では、私たちの地域が一番最後に割当てられていましたから、これでやっと全市の清掃が終わったことになります。きょう、草刈りをし、歩道をきれいにしておきました。
7月21日(日)この一週間は政治的な話題でもちきりですが、きょうは、バイデン氏が大統領選挙から撤退することを発表しました。彼が職務を果たせないことは、民主党の人たちもよく知っていたはずなのに、今になって、こういう結末になりました。これでは予備選の意味がなくなります。かつての日本の政治では、政党の派閥の領袖が首相を決めていましたが、それと同じような光景に思えてなりません。
7月22日(月)きのうときょう、少しだけですが雨が降り、気温も下がりました。家の中にいても、それは感じますし、回りっぱなしの冷房が止まる時間があるだけでも、ありがたいものです。
7月23日(火)いつものツリー・サービスの人が来たので、先々月、嵐のために折れ、木の上に枯れたまま残っていた枝をきれいにしてもらいました。値段が去年より高かったのですが、交渉して同じ値段にしてもらいました。いつもは、愛想のいい人なのですが、今回は、だいぶ値切られたので不機嫌そうでした。
7月24日(水)バイデン氏の大統領選からの撤退演説は Oval Office から行われ、12分ほどの短いものでした。短い文章をつなぎ合わせたものですが、それぞれがバラバラで、よい演説とはいえませでした。老齢によるよわよわしさを感じました。実名は出しませんでしたが、トランプ氏は民主主義の脅威であるから阻止しなければならない。ハリス氏は経験を積んだ候補者であるということを言いたかったのだと思います。民主主義は民主党だけのものではありません。民主党以外の人々が民主主義をないがしろにしているといった論調は、それこそ「分断」をあおるように思いました。
7月25日(木)今まで YouTube 動画を再生しようとすると、バイデン氏やオバマ氏が登場して、5 ドルの寄付を求めていましたが、バイデン氏の撤退声明のあとすぐに、ハリス氏が登場して 10 ドルの寄付を求める CM にかわりました。とても早い対応です。外に、ハリス氏が、「トランプ氏は民主主義の脅威だから当選させてはいけない」、「アメリカは未来に向かうべきで、トランプ氏は過去に戻ろうとしている」と語っているキャンペーン動画が頻繁に見られるようになりました。「民主主義」とは何なのか、アメリカには建国の精神に立ち返る必要はないのだろうかといったことを、アメリカ市民に、じっくりと話すことができる論客が必要だと思います。
7月26日(金)切ってもらった木のえだを、きのう、市が持っていってくれたので、その後片付けをしました。昼近くになって暑くなってきたので、全部はきれいにできませんでした。残りは明日、涼しいうちにするつもりです。今週は、その前の週よりも少し気温が下がったので、庭仕事もでき、助かっています。
7月27日(土)午前中、少しは涼しかったので、きのうやり残した庭仕事をしました。こまかくなった枝を袋に詰めたら、かなり重くなりました。袋の数が増えたので、少しづつ、ゴミの回収日に出すつもりです。
7月28日(日)教会から帰ってから、いつものようにポドキャストへのアップロード作業をしました。きょうは、実際のメッセージで、原稿通りでない部分がいくつかありました。まず、音声ファイルを編集して、それに基づいて原稿ファイルを編集し、それからアップロードなど、毎週同じことをしているので、慣れてはきていますが、時間のかかる作業です。でも、それによって多くのことを学んでいます。
7月29日(月)電気会社から、今年もリベートカードをもらいましたが、7月いっぱいで期限が切れます。それで、今朝の買い物でそれを使いました。食料品代金の一部をリベートカードで、残りをクレジットカードで払いました。きょうは米を買ったので、その分をカバーでき、助かりました。
7月30日(火)娘の定期検診に行きました。今までのクリニックがなくなったので、少し遠いところまで行かなかればなりませんでした。はじめてのところなので、駐車場が空いているかと心配しましたが、朝早かったので、大丈夫でした。木陰になっているところに停めたので、帰りも、車の A/C がいりませんでした。
7月31日(水)きょうも午前中出かけましたが、きのうとは違って、午前中から暑い日でした。雨が欲しいのですが、予報では当分降らないようです。
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